劇団☆死期

■劇団☆死期
岡田裕子・主宰、会田誠・顧問による人形劇団「劇団☆死期」が本展にあわせて特別公演を行います。

演目1:ゲンダイチコースケの殺人ミュージアム#02 「恐怖!!タービンホールの呪い」
公演時間:約40分

出演&造形:美術大学有志の皆さん、岡田裕子、大田広子、ほか
会田誠顧問と岡田裕子団長による前口上人形劇あり

演目2:劇団☆死期 ワンナイトレビュー
公演時間:約30分
いまイチオシの若手アーティストが、劇団☆死期にやってくる。一夜限りの夢の饗宴。

出演:メガネ、高田冬彦、林千歩
会田誠顧問と岡田裕子団長による前口上人形劇あり
日時:2013年3月23日(土) 19:30-20:10、21:30-22:00(開場19:00)
   演目1  19:30-20:10
         ※途中休憩あり
   演目2  21:30-22:00
会場:森美術館展示室内

会田誠展の会場で、「六本木アートナイト2013」にあわせて行われた、人形劇団「劇団☆死期」の公演に根性を出して行って来た。

このチケット、美術館のHPを通じて申し込むことになっていたのだが(展覧会チケットだけが必要で、公演はただ)、速攻でなくなってしまい、自分の運のよさをありがたいと思った。

当日行ってみると、開演前からわしわしと人がいて、イス席をとるのがやっと。他の客は地べたに座っていたし、立ち見客も多数。それでも客が押しかけるので係りの人がいっしょうけんめい断っていた。たいへんだ。

前半の、「ゲンダイチコースケの殺人ミュージアム#02 恐怖!!タービンホールの呪い」は、ややこしい現代美術用語を早口でまくし立てながら、主役の美術批評家ゲンダイチコースケが、敵の地獄の学芸員と理屈で論戦するというもの。

けっきょく理屈では負けそうになったところに、ヒーローのおにぎり仮面(会田先生)が出て来て、それでも勝てそうもないので、会場の客に、「金の玉」と「金のうんこ」を配り、客が悪者にそれを投げつけると悪者は逃げて行きました、という落ち。

公演案内には40分とあったが、70分以上かかった。とりあえず長い。こういうものは短くやってくれないと飽きますわ。展覧会の会場では、この劇団の公演#01らしいものを(こちらは野外)ビデオに撮影したものを流していた。途中までは見たが、こちらも相当の時間がかかるようで、途中でパス。まあ、テーマと登場人物がこれまでの公演と接続していたのはわかった。

第2部の「ワンナイトレビュー」の方は、時間はより短く(30分以内)、ストーリー性はあまりなくて、うんこの着ぐるみをきた人がおかしな踊りをやって、それを先端にハエの人形がくっついた棒を客が渡されて、みんなで演者を棒でつつきまくりというもの。こっちの方がおもしろかった。最後はうんこがトイレに流されてしまっておしまい。

主宰の岡田裕子会田誠関連の美大生のみなさんが登場人物で、おつかれさま。みなさんきれいなカラダをしていらっしゃる。

それにしても驚いたのはこの「六本木アートナイト」というイベント。いかに六本木が不夜城で、土曜日だとはいえ、終電が出てしまった後で森美術館がほぼ満員になり、後から後から客が押しかけるという状態。前に昼間に行った時に比べてもまるっきり混みまくっている。特に18禁のお部屋は後から後から客が押し寄せてはいるのが一苦労。

会田誠が、というより東京はすごいねー。現代アートって、そんなに動員力あるのか。会場から新宿、池袋、渋谷、品川、東京、上野にいくシャトルバスも各便満員で、しかたなく日比谷線の始発を待って帰りました。

個人的には会田先生の「大作のお部屋」と「18禁のお部屋」を心ゆくまで見ることができてよかった。会田誠の美少女は、まいんちゃんに勝るとも劣らない美しさ。ごちそうさまでした。