菅 木志雄展

菅 木志雄 置かれた潜在性」、東京都現代美術館、2015.3.6


これは何がなにやらよくわからない展覧会。作家の菅木志雄は、1944年生まれ。まだ存命の人。

「もの派」の代表的な作家ということだが、まず「もの派」がどういうものなのかを知らない。

作品を見ていると、石、木片、針金などなどの組み合わせで、ゴツゴツした存在感があり、もの派という意味が少しわかる。

しかし、制作ノートというものが置かれていて、いろんなことが書かれているのだが、これがよくわからない。作家にインタビューしたビデオ映像もあったが、これも何を言っているのか、意味不明。下手に制作意図など、知ろうとしないほうがよかったかもしれない。

おもしろかったのは、作家が路上で制作していて、それを見ている客の反応をいっしょに写したビデオ。1970年代のビデオだが、客も「何をやってるんだ」、「意味がわからない」など、好き放題に言っている。作家は、黙って作るばかり。昔の人からも、わからないと言われてたのね。ちょっと笑えた。