印刷者の夜 根本敬トークショー

印刷者の夜」~根本敬トークショー&Le Dernier Cri映画「HOPITAL BRUT」爆音上映~、横川シネマ、2016.3.12


根本敬と、彼のイベント「映像夜間中学」での相方、アート倉持のトークイベント。トークの前に、今日のトークネタ、フランスのアート・プロジェクト「ル・デルニエ・クリ」のアニメ映画の上映があった。

このアニメ映画、ディズニーや萌えアニメの類とはまったく違い、とにかくイミフな音楽と映像の洪水。まったくついていけず、ほぼ挫折。

トークショーの方はけっこうおもしろく、NHKEテレの「日本戦後サブカルチャー史II」第5回「ヘタウマって何だ?」の映像を映して、「ル・デルニエ・クリ」の解説と、「ヘタウマ」について語っていくもの。

このフランスのアート・プロジェクトは、キャラの濃いフランス人のおじさんが、自分がひっかかりを感じたアーティストを呼びまくってじゃんじゃん創作させるというもの。日本の「ヘタウマ」は、このおじさん、パキート・ボリノのめがねにかなったようで、根本敬ご本人や、蛭子能収市場大介太田螢一といった方々の作品がバンバン展示され、それを印刷した本を売って費用にあてている。これはおもしろい。

このイベントも、「児童ポルノだ」というFNやカトリック右派の攻撃でたいへんらしいが、人糞をネタにしていたり、おじさんが子供ヌードの絵を描いていたりするので、いろいろたいへんだ。

根本氏は、「ヘタウマとは、技術は稚拙ながら、人の心を掴むもの」と言っていて、いろいろな例を出していた。自分はそこで、おもしろがっていたが、真打ちはそんなものではなかった。最後(たぶん)に流していたビデオは、根本氏が、「とにかく大きな音量で」と注文をつけていたロック?のライブビデオで、とにかく大音響、しかも鼓膜に害がある種類のノイズが激しく、時間も自分が我慢していた限りで15分はあった。途中まで耳をふさいでいたが、そこで挫折。

甘い考えの人間はヘタウマに近づくなかれということで、自分は挫折。爆音とか、作品のほうで人を選んでいる。敗北・・・。