ヤンキー人類学講座 上野友行×都築響一

「ヤンキー人類学講座其の二」 上野友行×都築響一、鞆の津ミュージアム、2014.4.25


鞆の津ミュージアムの展覧会「ヤンキー人類学」のトークショー。これは二回目で、1回目が相田一人(相田みつをのご子息)、3回目が茂木健一郎、4回目が斎藤環という豪華なメンバー。

この上野友行という人はいままで知らなかったが、暴走族、ヤクザ関連のライター。育ったのが福岡県の漁村で、周りはヤンキーだらけ、クスリだらけということなので、このトークショーの内容にピッタリあった人。都築響一はいつもどおりだが、今回はすべてこれまで聞いたことがないネタで、おなかがいっぱいになった。

トークネタは、ヤンキーファッション、暴走族、ヤクザ、刑務所の4つ。都築響一が写真を見せてネタを振り、上野友行が暴走族やヤクザの生態に即して答えていくというもの。

都築響一いわく、「日本人なら誰でも似合う服は、男はヤンキーファッション、女はお水スーツ」と断言していた。実際にしまむらはそこら中に店を出していて、ホワイトカラーではない人たちはそういう服を着ているので、否定はできない。お水スーツは、通販で売られていて、安く(1着1万円以下)、化繊で簡単に洗濯ができ、着ていく場所の性格上、定期的に大量に買わなければならないので、非常に需要がある。

ヤクザを間近で撮った写真(日本で展覧会や写真集のような公開をしない条件で、ベルギー人の写真家が撮影したもの)や、暴走族の動画(エンジンコールというものがどういうものかがよくわかった)など、内容が濃すぎるトーク。これは鞆の浦まで出かけていった甲斐があった。やはりヤンキーはおもしろい。