#その他芸術、アート

ス・ドホ展

「ス・ドホ in between」、広島市現代美術館 この前まで現代美術館でかかっていた、韓国人アーティストの展覧会。非常におもしろかった。 1962年ソウル生まれということなので、50歳。「移動と可動建築」というのが、モティーフの柱のひとつになっていて、最…

ナチスと映画

飯田道子『ナチスと映画 ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか』、中公新書、2008 なかなかよく書けた本。前半は、ドイツ映画の黎明から話がはじまり、主にナチス政権期に製作された映画が紹介される。後半は、戦後のヒトラー、ナチス関係の映画(ドイツ映…

大伴昌司の大図鑑展

「大伴昌司の大図鑑展」、弥生美術館、2012.9.25 弥生美術館でやっている展覧会。大伴昌司については、子供の頃の怪獣図鑑を作っていた人というイメージしかなかったので、この展覧会で、大伴昌司が何をしていた人だったのかということを俯瞰的に知ることが…

ベルサイユのばら展

「ベルサイユのばら」展、松屋銀座8階イベントスクエア、2012.9.24 これは久々に非常に感動してしまった展覧会。東京の展示は1週間しかやっていないので、最終日にやっと行ってきたのだが会場は人でいっぱい。当然ながら、9割以上が女性客。 ベルサイユのば…

この素晴らしき世界

「この素晴らしき世界 アジアの現代美術から見る世界の今」、広島市現代美術館 この前の日曜日までやっていた展覧会。最終日になるまで行くの忘れてた。またか…。 特に期待しないで行った分、けっこうおもしろかった。日本人作家は一人。下道基行という人。…

アイ・ウェイウェイは語る

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト(尾形邦雄訳)『アイ・ウェイウェイは語る』、みすず書房、2011 艾未未のことは何も知らないのと同様の状態で読んだが、けっこうおもしろかった。著者のオブリストはキュレーター、美術評論家で、この本は艾未未に対して、自…

田中敦子-アート・オブ・コネクティング

「田中敦子-アート・オブ・コネクティング」、東京都現代美術館 これは「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」といっしょにかかっていた、東京都現代美術館の企画展。靉嘔は存命の人だが、こちらはすでに故人。2005年没ということなので、そんなに昔の人ではない。 …

「なぜ?」から始める現代アート

長谷川祐子『「なぜ?」から始める現代アート』、nhk 出版新書、2011 著者は東京都現代美術館チーフキュレーター。1979年学部卒業とあるので、1950年代後半生まれか。生年は書いていないが、何か理由でもあるのか。 タイトル通り、現代アートを作家の問いの…

都築響一トークショー

「都築響一トークショー」、ヲルガン座、2011.11.27 昨日の吉田豪、杉作J太郎イベントの興奮もさめやらぬうちに、今日は都築響一トークショー。これは比較的早くチケットが完売したらしい。まあ、この箱は客席が少ないから(全部つめても40人は入らない)。…

親鸞展

「親鸞展」、福屋八丁堀店 全国のデパートや美術館を巡回している親鸞展。ここでは西本願寺の別院が後援についているが、展覧会の内容をみるかぎりは、あまり宗派に関係なく、どこからも展示品を集めているようす。内容は、親鸞の生涯を年をおって、たどって…

高嶺格 とおくてよくみえない

「高嶺格 とおくてよくみえない」、広島市現代美術館 前の日曜日までやっていた展覧会。あいかわらず最終日の前日になってから行くことになってしまったが、ゆっくり見られたのでそれはいいことにする。 しかし内容は微妙な展覧会。最初の展示は獣の吠え声み…

サイモン・スターリング 仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)

「サイモン・スターリング 仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)」、広島市現代美術館 これは日曜日までやっていた展覧会。あいかわらずぐずぐずしていて、最終日になってしまった。 展示されている作品は6つだけでとても少ないのだが、大作が多いのでそ…

オランダのアート&デザイン新言語

「オランダのアート&デザイン新言語」、東京都現代美術館 こちらは東京都現代美術館でやっているもうひとつのほうの展覧会。「トランスフォーメーション」に比べるとずいぶん規模は小さく、ワンフロアの一部をつかっているだけ。しかし、内容はこちらの方が…

東京アートミーティング トランスフォーメーション

「東京アートミーティング トランスフォーメーション」、東京都現代美術館 東京都現代美術館でいまかかっているメインの展示がこれ。なんでも「中沢新一・長谷川祐子 共同企画」ということで、いわゆる美術分野だけでなく、いろんな分野とのコラボレーション…

東大寺大仏―天平の至宝―

「東大寺大仏―天平の至宝―」、東京国立博物館 こちらは東京国立博物館の展示。まあ東大寺大仏といっても大仏を持ってこられるわけがないので、このタイトルはかなんだかなあという感じ。銅製の八角灯籠を運んできただけでもたいしたものだといえば、そうなの…

高僧と袈裟

「高僧と袈裟 ころもを伝え、こころを繋ぐ」、京都国立博物館 平安時代から室町時代までの袈裟、僧の肖像画、関連文書といったものの展覧会。染織史、仏教史関連ですね。 染織の方はよくわからないので、むかしむかしの古い袈裟を拝見しても豪華に見えるかそ…

醍醐寺

「醍醐寺」 京都の世界遺産指定の場所で、一カ所、いままで行ったことがなかったところがここ。行って見たら拍子抜けするくらい簡単に行ける。醍醐まで地下鉄が延びてからもう13年にもなるのに、いままで行ったことがなかったというのもまぬけな話だが、どう…

もっと動きを:振付師としてのアーティスト

「もっと動きを:振付師としてのアーティスト」、広島市現代美術館 これは月曜日までやっていた特別展。あいかわらずチケットを持っていることを忘れていて最終日になるまで行かなかった。これがしっぱいのもと。 展覧会の趣旨は、「身体の動き」を作品に取…

ネイチャー・センス展 森美術館

「ネイチャー・センス展: 吉岡徳仁、篠田太郎、栗林 隆」、森美術館 いつも思うのだが、六本木ヒルズの展望台に登ろうと思ったら、森美術館のチケットを抱き合わせで買わされるっていったいどういうこと?森ビル的にはこういう商売はありなのか?まあ逆にこ…

ポンペイ展

「ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡」、横浜美術館 横浜でやっていたこの展覧会、福岡、名古屋、新潟、仙台でもあるらしい。まあ、福岡には行かなかったからここに行けてよかったのだが。 内容は考古展示という感じで、出土品を通じて、ポンペイの…

福岡アジア美術トリエンナーレ

「第4回福岡アジア美術トリエンナーレ」、福岡アジア美術館 この前の連休までやっていた展覧会。じつをいうと時間がなくて、ちゃんと全部は見て回れなかった。こういうごった煮っぽい展覧会は、つかみが勝負で、ちょっとおもしろそうな仕掛けがないと、なか…

FMシアター 手の記憶

「手の記憶」、出演:田畑ゆり 眞木めい 山像かおり 檀臣幸、原作:松並百合愛、脚色:入山さと子、演出:真銅健嗣、NHK FMシアター 2009.11.21 ひさしぶりに聴いたFMシアター。原作は、NHKが高齢社会をテーマに募集した小説コンクールの受賞作らしい。おば…

コレクション/コネクション 福岡市美術館の30年

「コレクション/コネクション ─福岡市美術館の30年」、福岡市美術館 博多に行く機会があったのだが、九州国立博物館は興福寺の阿修羅様で、これはもう見た。福岡アジア美術館は休館中。福岡県立美術館はこれといった展示なし、ということでこれを見にいくこ…

小沢剛 透明ランナーは走り続ける

「小沢剛 透明ランナーは走り続ける」、広島市現代美術館 現代美術館で先週からかかっている展覧会がこれ。作家本人のトークが2日の日曜日にあったので、行ってきた。 作品は、牛乳箱をミニ画廊に見立てていろんな人の作品をおいた「なすび画廊」とか、いろ…

大名庭園展

「大名庭園展 知られざるサムライ・アート」、広島県立美術館 この前の日曜日までやっていた展覧会。庭の展覧会といっても、何を展示するのかと思っていたが、庭の風景を描いた絵画や見取り図のほか、庭園のガーデンライフに使われた道具類(楽器や茶器など…

京都美術鑑賞入門

布施英利『京都美術鑑賞入門』、ちくまプリマー新書、2009 著者は「はじめに」のところで、中学三年の息子が修学旅行で京都に行くので、そうした京都初心者に対して京都の美をわかりやすく紹介するためにこの本を書いたといっている。そのとおり、中学生くら…

檀ふみの茶の湯はじめ

檀ふみ『檀ふみの茶の湯はじめ』、アシェット婦人画報社、2008 檀ふみが50の手習い(もちろん年齢のことは書いてないが)で、すでにお茶を習っている編集者に連れ回され、座禅から、茶碗づくり、菓子づくり、茶杓削り、仕覆づくりから、朝茶事、自分が亭主の…

どろどろどろん

「どろどろどろん 異界をめぐるアジアの現代美術」、広島市現代美術館 ここは開館20周年記念だそうで、5月3日から5日まで無料開館。しかしそのわりには人はあんまりいない。まあ、ここはいつもどおり静かなところでいる方が、お似合いである。別にお休みでタ…

国宝 阿修羅展

「国宝 阿修羅展」、東京国立博物館 上野駅できっぷを買って、博物館の前に着いたら、「50分待ちです」という呼びかけの声が…。そうと知っていれば来るんじゃなかった、と思ったが、きっぷは買ってしまったし、もう遅い。まあ並んでみると、もうちょっと短く…

識名園

「識名園」 ここは昔来たような気もするのだが、ぜんぜん記憶にない。まあきれいに手入れがされた、よいお庭である。最初は首里城から散歩がてら歩こうかなどと無謀なことを考えていたが、車で行って正解。首里城から行くと、いったん丘を降りて、また丘に上…