『愛と幻想の日本主義』
福田和也、
宮崎哲弥、春秋社、1999
福田和也と
宮崎哲弥の対談本。主に日本、日本語、民族、
保守主義といった問題を扱っていて、話題はそっちのほうに集中している。
小林よしのりは「
足軽ナショナリズム」扱いで、刺身のツマにされている。まあそんなものでしょう。
西部邁は、非常に西洋的、近代的な思想家という評価。保守とか伝統とかの経験に密着しているところはあまりないと評されている。確かにそうだね。
日本だとなぜ文芸評論家が思想を担うのかとか、他にもいろいろとおもしろいネタが取り上げられていて、おもしろいし内容が結構濃い。拾いものの一冊。