読売ウィークリー

読売ウィークリー」2008.12.14

この雑誌、いつも全然読まないのだが、電車の吊り広告で休刊、最終号だと知って、だったらまあ、と買ってみた。最終号ということで、これまでの「週刊読売」「Yomiuri Weekly」の表紙や内容を振り返る記事がほとんど。あとはコラム。回想記事だということを差し引いても、これは読まないなーと思わせるような内容。週刊誌は暴露記事、スキャンダル記事抜きでは読む気にならないわ。コラムは豊富なので、好きな人は読むだろうけど、コラムは決まって読む習慣がある人しか読まないし。

しかし、雑誌メディアの凋落を解説した記事には驚いた。雑誌の販売が落ちていることは多少聞き知っていたが、マンガ雑誌等も含めた全週刊誌で、2007年はピーク時の95年の約6割の部数になっている。「総合週刊誌」のカテゴリーに絞っても、週刊文春週刊新潮はそれほど落ちていないが、他がひどい。週刊ポスト週刊現代は97年から06年にかけて半減、週刊朝日サンデー毎日はもともと少ない部数が減る一方である(なぜか当の読売ウィークリーの部数は載せていない。納得いかない)。

理由は90年代の不況による読者層の変化、ネットの普及、コンビニ売りの増大による立ち読みの増加だという。まあそんなところだろう。ニュースでは毎日は相当経営が危なくなっていて、メインバンクから、北海道や名古屋からの新聞販売の撤退、サンデー毎日の廃刊等を要求されているのだという。この雑誌に出ている統計では、サンデー毎日の部数はすでに10万部を切っているので、休刊は時間の問題だろう。

アメリカでもタイム、ニューズウィーク、USニューズアンドワールドリポートの三誌は部数が落ちているという。あっちは世界向けのメディアだから日本とはワケが違うが、自分が読んでいても、読むところがほとんどない雑誌(日本の総合週刊誌はまさにそれ)は買わなくても当然。たまに新幹線に乗るときとか、ひまな時におもしろそうな内容があれば、買うかもしれないが・・・。特に新聞社系の週刊誌はもう存在意義がほとんどない。読売がさっさと切ったのは正解だと思う。