駅2008 鶴見線に降りたアートたち

「駅2008 鶴見線に降りたアートたち」展

改装で休館中の東京ステーションギャラリーの企画展。場所が鶴見線。もう行くしかないでしょう、ということで行ってきた。平日の午後に仕事でもないのに鶴見線に乗ってる暇人なんているわけない・・・と思っていたら、いた。わたしのほかに4人ほど、明らかにこの展覧会目当ての人たちである。この線は、だいたいが川崎の海沿いの工場に用事がある人しか乗らないので、明らかに浮いていた。

場所は、鶴見駅国道駅、浅野駅、海芝浦駅、扇町駅。時間の都合と、降りる駅を間違えたのとで、国道駅と浅野駅のは見られなかった。展示物は、駅のホームに透明なビニールの提灯みたいなものがひらひらと揺れていたり、駅のホームの突き当たりに、れんがと土がこんもりと盛ってあったりするというもの。大して宣伝らしきこともしていない(いちおうポスターが貼ってあったり、鶴見駅にはパンフレットがおいてあったりするが)ので、たぶんあらかじめこういうことをしているとは知らない人は、そこに展覧会があるということすら気がついていないと思う。

一番よかったのは、扇町駅(ここが鶴見から一番遠い突き当たりの終点)の小さな庭。駅に住み着いているらしい猫がやたらと人慣れしていて、にゃあにゃあと寄ってくる。駅員さんが世話をしているらしい鉢植えもあるのだが、それが庭によくなじんでいる。これはしばらく残してほしいなあ。来週の日曜日までの、この「展覧会」、次の土曜には学芸員が引率するツアーがあるらしい。自分的には鶴見線の風景も含めてかなり気に入ってしまったので、また行ってしまうかもしれない。
http://art-tsurumiline.jp/eki2008.html