伝七捕物帳 男一匹度胸が御座る

伝七捕物帳」144話 「男一匹度胸が御座る」

客演は、峰 竜太/鮎川いづみ/宮島 誠。峰竜太は田舎から出てきたけちな食い逃げ詐欺師の三太。文治を騙して食い逃げしたまではいいが、次は自分が騙されてあげくに伝七に捕まってしまう。食い逃げの代金を払うために、伝七に店で働かされるのだが、そこで芸者の小よし(鮎川いづみ)に会って一目惚れ。しかし小よしは、廻船問屋の長崎屋の後添いに入ることになっていた。長崎屋は律儀者なのだが、番頭が無断で荷主の近江屋と組んで、抜け荷に手を染めているのを知る。番屋に届けようとする長崎屋は、近江屋の手先に刺し殺されてしまう。

鮎川いづみはこの頃25歳くらいか。美人で色気もあり、芸者役にはぴったりの女優。峰竜太は勢いだけの役だが、田舎っぽさも含めてよくはまっている。その後に比べるとずいぶんやせている。しかし、長崎屋が後添いになる小よしはともかく、三太に店の身代を譲るなんてことがあるか?三太は小よしと夫婦になっちゃうし、都合がいいにもほどがある展開だが・・・。

脚本横田与志。この人はまだ現役の脚本家だから、この頃駆け出しか。監督山田達雄