三国演義 九伐中原

三国演義」第82集 「九伐中原」

姜維の最後の北伐の回。策は鄧艾に見破られ、副将の夏侯覇を失って(夏侯覇っていつ蜀に加わったのか?見逃した呉の内紛の回?)戦いは苦しい。ここはけっこう大勢のエキストラを使って、豪華に撮影している。兵の動きもちょっとカンフーが入ってるので、ただの解放軍の兵隊ではないらしい。それでももう少しで祁山を取れるところまで鄧艾を追い詰める。ところがそこに無情にも成都から、撤退せよとの詔勅が。進軍を主張する諸将を抑えて、姜維は撤退するのでした。進まない馬をむち打つのを止めさせ、自ら馬をひいていく姜維の姿はなんとも哀れ。

姜維成都に戻ってみると、劉禅は酒と女にうつつを抜かして謁見しない。姜維の呼び戻しも、宦官の黄皓の画策とわかる。姜維黄皓を除くように奏上するが相手にしてもらえない。結局姜維は辺境に屯田することを名目に成都を離れなければならなくなる。

魏は蜀の弱体化をみて、鄧艾、鍾会に大兵を預けて蜀に侵攻してくる。黄皓が上書を止めてしまい劉禅が兵を出さないので、漢中はあっという間にとられてしまう。ところが鄧艾と鍾会の仲が悪く、鄧艾の部下を鍾会が斬ろうとする。怒った鄧艾がわずかな部下を連れて鍾会の陣を訪ねてくるところでおわり。鄧艾の年齢に比べて、鍾会が若すぎるような気がしたが、鍾会は鄧艾より30歳近く若いようだ。そういうところはさすが隙がない。