伝七捕物帳 下町情話板前仁義

伝七捕物帳」145話 「下町情話板前仁義」

客演は、鳳八千代/坂本長利/辻 萬長。今回は藤助メインの話。菊乃屋に板場荒らしにきた猪太郎(倉岡伸太朗)が。ひらめの薄造りとだし巻きで、藤助の腕を試そうというわけ。食べてみて、藤助に弟子入りしたいと言い出し、菊乃屋に下働きで入ってくる。ところが、この猪太郎の死んだ父親が大泥棒で、二万両を隠している。その父の子分で猪太郎を育てた老人はまだ存命で、二万両のありかを知る手立てをもっている。そのことで、老人も、猪太郎自身も、死んだ父を知る他の盗賊(坂本長利と辻 萬長)に狙われているのだ。

とばっちりで藤助がいやがらせを受けるので猪太郎は、藤助のところを出てしまうが連れ戻され、伝七にあらいざらいしゃべってきれいな身に。しかし今度は老人が盗賊二人に殺され、猪太郎は二人ともみあっているうちに二人を刺してしまう。しかし猪太郎が隠し金のありかをお上に残らず話したこともあって、軽い罰ですむことに。捕り物はなしで、最後は伝七が事件の種明かしをしておわり。

脚本池田一朗、今回はちょっと話のキレがいまいち。監督山田達雄