三国演義 偸渡陰平

三国演義」第83集 「偸渡陰平」

このシリーズもラス1。鍾会が鄧艾を訪ねてくる。一応大人の態度で会見は終わるが、鄧艾の「陰平から成都を奇襲」の策を聞いて、鍾会は内心バカにして相手にしない。陰平の隘路を進む鄧艾軍だが、人が通るのもやっとでほとんどロッククライミングである。兵は途中で崖から落ちてバタバタ死ぬ。というか、渡るのはいいけど、武器はどこに置いてきたの?やっとのことで難所の摩天嶺に到着した時には、三万の兵はわずかに二千になっている。まさに「蜀道難、蜀道難」。

摩天嶺には諸葛亮の残した碑があった。「武侯は神の如き人だ」と感心する鄧艾。しかし行く手は崖。皮を体に巻いて転がり落ち、なんとか麓にたどり着く。しかし、ここでもほとんどは死んでしまい、見たところ数十人しか残っていないんですが・・・。

鄧艾が来たと知って大慌ての劉禅は、諸葛瞻、諸葛尚の親子を出すがあっさり負けて親子は自刎劉禅は百官に策を問うが、南蛮に逃げろとか呉に逃げろとか降伏しろとかいう意見ばかり。ひとり戦うことを説く劉諶は、劉禅に追い払われる。そして劉禅は、あっさり降伏。劉諶の妻は自殺、劉諶は子供をみな斬って、劉備の廟前で自刎。位牌の前に劉諶の子供の首が並んでいるところは相当グロい。蜀も一巻の終わり。