2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

五姓田のすべて -近代絵画への架け橋-

「五姓田のすべて -近代絵画への架け橋-」、岡山県立美術館 この展覧会の中心人物である五姓田芳柳(ごせだほうりゅう)という人も、その門流にある人たちもぜんぜん知らない人だったのだが、五姓田芳柳(初代)は、幕末から明治にかけて独学で西洋画の技法…

伝七捕物帳 命を賭けた待ッタナシ

「伝七捕物帳」140話 「命を賭けた待ッタナシ」 客演は、中原早苗/人見きよし/津山登志子。中原早苗は、女だが無類の将棋好きで、賭け将棋の負けがこんで夫と子供を置いて家出。やくざの鉄五郎は、賭け将棋をダシにして負けた男の娘(津山登志子)を妾にし…

岡山藩郡代 津田永忠の遺業と池田家

「岡山藩郡代 津田永忠の遺業と池田家」、岡山城特別陳列場 17世紀後半の岡山藩士で、新田開発、教育に功績のあった津田永忠とその時代の岡山藩主や関係者の事跡についての展覧会。美術というよりは歴史資料についてのの展覧会。津田は岡山以外ではほとんど…

三国演義 秋風五丈原

「三国演義」第77集 「秋風五丈原」 とうとう五丈原の回。諸葛亮はほとんど顔に死相がでている。メイクもあるが、唐国強の頬のこけ方などただごとではない感じ。天幕を張ってろうそくをともし、七日間主灯が消えなければ寿命が十二年延びるのだ。 司馬懿の方…

アトミック・ゴースト

『アトミック・ゴースト』太田昌克、講談社、2008 冷戦後、特に現ブッシュ政権期のアメリカの核政策を追いかけた本。小型核兵器開発、新「三本柱」、核属性識別プログラム、高濃縮ウラン回収作戦、信頼性のある代替核弾頭開発といったトピックを取り上げて、…

伝七捕物帳 とんだ火の粉の後始末

「伝七捕物帳」139話 「とんだ火の粉の後始末」 客演は、多々良純/工藤堅太郎/市毛良枝。赤っ鼻が盗賊の又十郎(多々良純)を捕まえた。与力からお褒めの言葉をいただいて赤っ鼻は大得意。しかし、伝七は伝七の万力鎖をかわしたほどの又十郎が、かんたんに…

我餓狼と化す

『我餓狼と化す』東郷隆、実業之日本社、2006 戊辰戦争のはじめ頃での、「負け組」を描く連作短編集。赤報隊から、近藤勇の遺族、振武軍、衝鋒隊、撤兵隊、遊撃隊といった人々の負けっぷりが書かれている。 半分小説、半分記録みたいな小説で、人物の内面や…

三国演義 火焼上方谷

「三国演義」第76集 「火焼上方谷」 司馬懿を焼き殺そうとする諸葛亮の策にかかって、司馬懿は上方谷へ兵を出す計画をたてる。狭い谷に分け入って火攻めの危険を悟った司馬懿は兵を返そうとするがすでに遅し。谷の上から枯芝が投げ込まれ、あっという間に火…

伝七捕物帳 義母の心娘知らず

「伝七捕物帳」138話 「義母の心娘知らず」 客演は、桜町弘子/矢崎 滋/賀川雪絵。桜町弘子(おるい)は商家の後妻。娘のおくみ(結城しのぶ)はまったくなつかず、嫌がらせばかりされている。そこにお役者龍二こと矢崎滋が現れて、おくみを騙して、店の身…

三国演義 六出祁山

「三国演義」第75集 「六出祁山」 諸葛亮、六度祁山に出ずの巻。冒頭、劉備の霊前にぬかずいているが、位牌の後ろに木像がある。そういえば孔子廟や関帝廟もこんな感じだ。出撃の前に演説しているが、そこに関興死すの報が。またまた諸葛亮がっくり。相当か…

伝七捕物帳 百叩き一両小判

「伝七捕物帳」137話 「百叩き一両小判」 客演は、小野ヤスシ/人見きよし/山崎竜之介。小野ヤスシは落語家の金楽。真打ちになれるかどうかの手前だが、前座が続いている。妻がけんめいに働いて暮らしを支えているが、ケチなこそ泥の十衛門(人見きよし)に…

三国演義 諸葛妝神

「三国演義」第74集 「諸葛妝神」 斜谷で、司馬懿の援軍のおかげで九死に一生を得た曹真。司馬懿に賭のことなど気にしないよういわれて感激である。一方、箕谷で司馬懿をあなどったばかりに敗れた魏延と陳式に諸葛亮の怒りは爆発。ほんとは魏延を斬りたい諸…

関羽 呂布の最期

「関羽」第12話 「呂布の最期」 BSジャパンで放送している中国ドラマ「関羽」(「関公」)。去年の放送もぜんぜん見ていなかったし、今年の7月から再放送されていることもぜんぜん知らなかった。火曜日の午前11時45分からの放送なんて見られるわけがないのだ…

伝七捕物帳 孝心 涙の力石

「伝七捕物帳」136話 「孝心 涙の力石」 客演は、前田 吟/竹元真一郎/五十嵐淳子。前田吟は、母親孝行でたいへんな力持ちという空き樽屋の丑松。へんなメイクで出てきたので、最初はわからなかった。それが小料理屋の女将を殺したというので騒ぎに・・・。気…

あやつられ文楽鑑賞

『あやつられ文楽鑑賞』三浦しをん、ポプラ社、2007 出た当初は図書館にもいっぱい予約が入っていたので、いまごろ読むことに・・・(本屋で買えって)。最初のところが、文楽の歴史とか、演目のあらすじとかからではなくて、楽屋インタビューからはじめるのは…

伝七捕物帳 江戸の悪太郎

「伝七捕物帳」135話 「江戸の悪太郎」 客演は、佐瀬陽一/高田敏江/宮口二郎。佐瀬陽一は、チンピラの秀次郎。前髪を剃っていない子供である。仲間が食い逃げで赤っ鼻につかまってしまい、やくざにそそのかされて先をとがらせた五寸釘を投げたら、それがた…

下妻物語 完

『下妻物語 完』嶽本野ばら、小学館、2005 下妻物語の続編。前作はおもしろかったが、あれを二度続けるのはどうかなあと思っていたら、心配は杞憂でけっこうおもしろかった。殺人事件を入れていちおう推理ものの要素を入れているのだが、その部分は「オリエ…

空の中

『空の中』有川浩、角川文庫、2008 これも今頃読むのはどうかと思うが、主人公の後日譚についての短編が巻末についているし、お得でいいや。 飛行機事故から、謎の生物体が出てきて、大破壊になってしまうところでいったいどうなっちゃうのかと思ったが、結…

現金に体を張れ

「現金に体を張れ」、スターリング・ヘイドン、コリン・グレイほか出演、スタンリー・キューブリック監督、アメリカ、1956 キューブリックの映画は、これと「ロリータ」を観ていなかった。CSでやっていたのでちょうどよかった。 時間をストップウォッチで計…

オバケのQ太郎 第一話

「オバケのQ太郎」第一話、総監督笹川ひろし、テレビ朝日、シンエイ動画、1985 テレ朝チャンネルで繰り返しリピートしている「オバケのQ太郎」(テレ朝制作版)の第一話を偶然観ることができた。Q太郎を天地総子、正ちゃんを三輪勝恵があてている。実はTB…

伝七捕物帳 お江戸に咲いた花嫁御寮

「伝七捕物帳」134話 「お江戸に咲いた花嫁御寮」 客演は、夏 純子/南原美佐保/高城淳一。夏純子(お初)は、上州屋の一人娘で親は死んでおり、十万両の身上で婿捜しをしているのだが、金目当ての婿候補ばかりが来るのが気に入らない。そこでお初はいっそ…

リンダリンダリンダ

「リンダリンダリンダ」、ペ・ドゥナ、前田亜季ほか出演、山下敦弘監督、「リンダリンダリンダ」フィルムパートナーズ、2005 CSのシネフィルイマジカにまわってきたので、今頃になって観た。このチャンネルは洋画専門だったのが、最近は邦画もやるようになっ…

三国演義 祁山闘智

「三国演義」第73集 「祁山闘智」 司馬懿は打って出ても勝てないとみて、ひたすら籠城策。蜀兵はさかんに罵声を浴びせるが、まったく動じない。魏延は、わしの仕事は罵倒ではないと、不満たらたらである。諸葛亮は、馬謖敗戦の時に右将軍に引き下げていた位…

菜香亭

「菜香亭」、山口市天花1-2-7 明治のはじめに山口にできた料亭を廃業後、移築した建物。建物はどんどん増築されていったが、移築されたのは、古い部分だけのようで、営業していた時代に比べるとだいぶ小さくなっているようだ。しかし、明治時代にお金をかけ…

伝七捕物帳 強虫嬶に弱虫亭主

「伝七捕物帳」133話 「強虫嬶(こわむしかかあ)に弱虫亭主」 客演は、長門 勇/根岸明美/浅利香津代。長門 勇と浅利香津代の凸凹夫婦。ひょんなことで、黄金のキリスト像を手に入れる。ところが、そのことはこの像の持ち主だった、盗賊の一味、根岸明美に…

三国演義 司馬取印

「三国演義」第72集 「司馬取印」 しこしこと「後出師表」を書いている諸葛亮。しかし書いているのはまた紙である。もうぜんぜん気にしなくなってるのか。居眠りする諸葛亮の夢に趙雲が出てきて、中原克復を説く。今回後出師表を読み上げるのは諸葛亮自身で…

三国演義 空城退戦

「三国演義」第71集 「空城退戦」 諸葛亮があれほど気を遣った街亭の守備だが、馬謖は天狗になってやりたいほうだい。王平の必死の献言にもまるで耳を貸さない。しかしこの映像を見ると街亭は山間の険阻ではなく、ただの丘陵地である。これじゃ街道に布陣し…

伝七捕物帳 真夜中の白装束

「伝七捕物帳」132話 「真夜中の白装束」 客演は、安井昌二/島かおり/梅津 栄。この回、なぜかがってんの勘太がいきなり出ているんですが・・・。時代劇専門チャンネルが放送の順番を間違えたとしか思えない。これまで、時専の放送は、初回放送の順番通りにな…

三国演義 司馬復出

「三国演義」第70集 「司馬復出」 王朗をののしり殺された魏軍。曹真はこの機に乗じて夜襲をしかけるが失敗。曹真の役者は若すぎるのではないかと思ったが、調べてみると185年生まれで、この話の頃は30代ということになる。やっぱり考証はちゃんとしているの…

伝七捕物帳 かりそめの愛のかたみ

「伝七捕物帳」131話 「かりそめの愛のかたみ」 客演は、結城しのぶ/蟹江敬三/中村竜三郎。結城しのぶと蟹江敬三は、たけのこ横丁で育った兄妹。たけのこ横丁は、そこに入ると身ぐるみはがされてしまうというとんでもないところ。伝七は着流し姿で、横丁に…