モスラ対ゴジラ

モスラ対ゴジラ」、宝田明、星由里子ほか出演、本多猪四郎監督、東宝、1964

「モスゴジ」である。これも初見。宝田明また出てきた。佐原健二はめずらしくまるで悪役。ゴジラが土の中から現れるのは新機軸。いったいそれまでどこにいたんだ?キンゴジの時より着ぐるみはかっこよくなり、腹もちょっと引っ込んだ。今度は名古屋である。テレビ塔もしっぽであっさり倒される。そして当然名古屋城。これもガシガシ崩される。

ゴジラに打つ手がないので、インファント島の小美人にモスラの出馬を頼みに行くが、島は核実験でひどい有様。一作目以来、核反対というようなことはいってなかったので、ちょっとおどろいた。モスラの羽ばたきで起こる突風の場面はなかなかよく撮れている。小美人の歌もいろいろバージョンがあって楽しめた。モスラの成虫が死んだ後は、卵がかえって幼虫が・・・と思ったらなんと双子である。昆虫に双子ってあるのか?幼虫泳いでるし。こんな幼虫でなんとかなるのか?と思いきや、二匹で糸を吐いてゴジラは繭状態になって敗北。よかったよかった。名古屋破壊シーン以外派手なセット破壊もなかったが、これはこれでけっこうおもしろかったのだった。