伝七捕物帳 炎に泣いた父子鳥

伝七捕物帳」146話 「炎に泣いた父子鳥」

客演は、財津一郎/田崎 潤/峰村 銀。今回は小春メインの話。火事に紛れて押し込みがあり、その一人が仙吉(財津一郎)だという証言が出て、伝七はお救所に入っているかもしれないとにらみ、そこを見張ることにする。仙吉の息子は火事で父親とはぐれて、小春姐さんのところに引き取られることになる。

仙吉は、泥棒の見張りとは知らずに雇われただけだが、盗賊の側も仙吉にしゃべられてはまずいと、仙吉を狙う。小春は仙吉の子供を守ろうとするが、その子供も赤っ鼻と盗賊の両方から追われる。子供が、お救所を仕切る辰巳屋(田崎潤)から小春が預かった十両のうち一両を盗んだのではないかという疑いがかかり、あげくに子供は崖から落ちて大けがを。そして仙吉めあてに子供をさらいにきた盗賊を、伝七が待ち伏せる。

捕り物はさっさと片がついてしまい、話は死にかけた子供が治るかどうかを見守る父親の人情話に。このあたりは人によっては泣けるのかもしれないが、ちょっと話がダレているような気がする。小春と子供は親子同様になるが、最後は子供を辰巳屋が引き取って終わり。

前回藤助に続いて、今回小春が主役になり、予告編によれば次はお玉が主役らしい。そろそろこのシリーズも終わりに近いので、脇役ひとりひとりへのごほうびがあるようだ。

脚本桜井康裕、監督斎藤光正。