花子とアン 第15週

花子とアン」第15週、「ゆれる思い」


英治の病床にいる妻、香澄は中村ゆり。これは美人。しかし佳人薄命で、さっさと殺されるのだ。こいつが長生きすると、はなの出番がないし。

しかし、香澄は病床にいるだけに鋭い女。夫が持ってきた『にじいろ』創刊号のはなの翻訳に、夫が挿絵を描いている頁を読んで、夫の気持ちがはなに行っていることを理解する。まあ、一日中病に臥せっていたら、なんでも想像可能なのだ。

それだけで、いきなり離婚を切り出す香澄。病人の妄想なんてそんなものだが、しかし、離婚を言い出される理由がわからない英治は、それでも病院に通っている。バカっぽいな。そういうところが女心をくすぐるのだろう。

カフェーに出没していて、いろいろしゃべる紳士は、実は村岡印刷の社長だった。つまり、英治兄弟のお父さん。一方、蓮子様は、手紙の内容を女中頭のタミに盗み読みされてしまう。ほくそ笑むタミ。これを放置しておけば、蓮子様は、いずれ必ず離れていくから。

はなは、失恋のあげく仕事でも失敗して、甲府に一時帰郷。父母にフリンの恋を暴露して、英英辞典まで投げ捨てそうになるが、そこは父に止められる。結局、翌週はまた引き戻されるのだ。中園ミホの猿芝居だが、ちゃんとツボを心得ている。まあ、おもしろいのは確か。