好きでもないくせに

「好きでもないくせに」璃子、根岸拓哉ほか出演、吉田浩太監督、2016


短い映画。70分くらい。主演女優は美人。これが、「好きでない男にはやらせるが、好きな男はやらせると去っていくと思い込んでやらせない女」を演じている。昼は売れないモデルで、夜はキャバ嬢という設定がいい。

この女が惚れる男が、めちゃモテ、モデル男。女の方からどんどん食いつくので、女には飽きていて、セックスしか念頭にない。なので、「やらせない女」など相手にしないのだが、この女が、自分を好きだと言いながらやらせず、話にならないくだらない男のサークルの先輩にはやらせるので、一体何なの?ということになり、そこに女が食いついていく。

この女、璃子というのは、ちょっとかわいくて、男を振り回し、半分自覚があるが、半分自覚がないというよくある適当小悪魔。結局、モデル男のことは振っている。その決め台詞が「好きでもないくせに」。

しかしこの女の方も大して好きでもない。最後のご教訓っぽい終わり方はくだらない。登場人物がやたらとセックス、セックスと連呼しているのだが、これって普通なのか?まあ、大学のモテサークルとかで、ありそうな話。理屈はいいからまずやらせろという設定はいいが、竜頭蛇尾なのがざんねん。