花子とアン 第8週

花子とアン」第8週、「想像のツバサ?」


小学校の代用教員から、翻訳家、児童文学者に転換するくだりの週。

代用教員をしながら失敗するが、そこは校長のマキタスポーツに拾ってもらう。子供を助けようとするのだが、この子供が「想像の翼」を頼りにしているというもの。これ、チェーホフ「三人姉妹」だろうと思ったら、出典はそうではなく、シェイクスピア「ヘンリー5世」だという話。それが「赤毛のアン」に引用され、それを村岡花子が自分のエッセイに再引用した。

この子供のためにはなが短編を書いたら、それが賞にあたった。その授賞式。はなは、自分の名前が間違っている(花子ではなく、はなにされている)ので大ショック。名前の誤植とかありえないけど。

授賞式では、はなと同時受賞の女が、めちゃくちゃ上から目線の方。はなを田山花袋「布団」を読んでいないといって、バカにする。これも読んでいるほうが逆にマズいのではという、作品。はなは、創作をする気がなく、一作書いて、終わりにすることにしているので、攻撃的ではないが、「作家になるには普通すぎる」と言われてがっくりする。

しかし、名前を間違えたはずの英治が、「普通じゃない、十分変な人」とはなに言う。「変な自分を大切にしろ」と。

この一週間分でこれだけ書けるのだ。中園ミホは、自分のことだからこれだけ書いたのだとおもうが、作家が一番よく書けるのは作家のこと。だからこのドラマは成功していると思う。