女の機嫌の直し方

黒川伊保子『女の機嫌の直し方』集英社インターナショナル新書、2017


最近、露出が多い、人工知能研究、神経科学の方。1959年生まれだって。

最初に「性差はあるといえばある、ないといえばないですよ」と断ってから、パターンですよ、ということにして、男性脳、女性脳の話に入っている。まあ慎重な言い方をしているので、そこはわかっている人だろう。

あとは、女性脳というものの特徴だと著者が考えるもの、過去を蒸し返す、察する、寄り道、直感、共感、相づち、過去をねぎらえ、いきなり急所を突くのはやめろというような、神経科学というよりは、女性の思考パターンの重要点みたいな話。書いてあることは納得がいくことなので、それはそれでよい。

まあまあ当たっているような気はするが、厳密なことは書かない。この本の性格上、そういうことになるだろう。これで著者が信用できると断定できるかといえば、そこまでのことはないが・・・。

おもしろかったことは事実なので、これはこれでよし。