うつわ考

「うつわ考」、京都市美術館

京都市美術館の自館コレクション展。「壷や鉢や皿や茶碗など、工芸は器物であることがその本来の役割とされてきた。この「うつわ」という形式は、工芸をどのように規定してきたのか。 うつわの内と外の空間、口という出口、触れられるための造形などの観点から、「うつわ」を切口に近現代工芸の新たな魅力を探る。」というもの。

伝統的な器物の形態から、オブジェになっていくまでの過程をいろんな展示品で見せていて、見ていてたのしい。こちらでも八木一夫はけっこう(10点近くあったか)並べられている。ながめて気持ちがすっきりするうつわ(ではないけど)は、やっぱりいいね。他にも七代清水六兵衛「花陶容」なんか、花生なのだが、器自体がつぼみというか花というか、それがひらこうとする動きが形になっていて、ひかれるものがある。

ほんとうは24日の土曜日にあったギャラリートークにいきたかったのだけれど、大雨で断念。ざんねんなことでした。外から高いものを借りてこなくても、持っているもので見応えのある展示ができるところはうらやましい。日曜日は気候もよかったから、美術館の裏庭でのんびりしていきたかった。時間がなくて悲しい。