伝七捕物帳 めんない母子鳥(おやこどり)

伝七捕物帳」40話、「めんない母子鳥(おやこどり)」

ありゃりゃ、また美川のり子こと西恵子が出てるよ。それに米倉斉加年だ。それに水野久美が今回のゲスト。米倉斉加年が赤っ鼻に殺しで捕まるのだが、これが無実の罪。じつは現場を水野久美が目撃しているのだが、真犯人に脅迫されているので言い出せない。そのうち真犯人に伝七と水野久美がつながっているのがバレ、盲目の子供をさらわれてしまう。お白州で、伝七は子供が戻ったと嘘をついて、水野久美に真相を証言させるのだが、子供のことを知って伝七を責める水野久美に、伝七は「子供が戻らなければ、二度と生きては会わない」と語って、子供を捜し始める、というような話。

米倉斉加年はほんとうにいい役者で、追い詰められたときの凶暴な表情、裏切られたと思い込んだ時の思い詰めた表情、無実の罪が晴れて救われた時の安堵の表情、みなばっちり決まっている。それから、早瀬の旦那の前で、伝七と赤っ鼻が言い争う場面も見物。水野久美の母子は、遠山様のお慈悲で、娘の眼を治すための金を頂戴して長崎に送られる。最後の指じめには米倉と西恵子も入るのだが、ちょっときょとんとしているところが細かい。

脚本は内田弘三、監督土屋啓之助。