伝七捕物帳 謎のむらさき房

伝七捕物帳」36話、「謎のむらさき房」

紫房で人が絞め殺される事件が続発、疑いは伝七にかかり、とうとう伝七は伝馬町の牢に入れられてしまう。さらには牢には刺客が差し向けられ、早瀬の旦那もそれに一枚かんで・・・という話。遠山様は出てくるし、小春やお玉も活躍し、ゲストは小池朝雄天田俊明/稲葉義男というけっこう豪華なメンバー。小池朝雄は忍者の頭領(これ、化政期の話じゃないのか?)として、伝七と対決。

脚本は西川清之、監督山田康雄。かなり力の入った話だとは思うが、伝七自身が狙われる話(このパターンの話は確か初出のはず)としてはどうも緊張感に欠ける。話が半分くらい進んだところで、悪の黒幕(これが稲葉義男)をばらすのもどうかと思う。あいかわらずの小春姐さんの悋気とか、お玉の活躍とか、いい要素はいっぱい入っているだけに惜しい。最初は悪に荷担して、途中で改心する珠めぐみも、いまいちムダ感あり。

最後に伝七が遠山様から、十手を二本頂戴する。これで伝七も二本ざしになるのだが、二本振り回している回があったかなあ。今後よく見てみなければ。