「エッシェンバッハ、パリ管コンサート」

チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」、ストラヴィンスキー組曲 費の鳥1919年版」、ヴァイオリン:諏訪内晶子、指揮:クリストフ・エッシェンバッハ、パリ管弦楽団京都コンサートホール

チャイコフスキーの協奏曲は諏訪内がちょっと…。妙にひねった感じの演奏をしようとしてるし、その割に肝心なところで楽器が鳴っていなかったりするし。オケと指揮者はよくやっていたと思うけど。終わった後はみんなブラボーとかいってたけど、本気かなあ。それにくらべて、ラヴェルストラヴィンスキーはこの楽団の本領発揮という感じ。色彩感が豊かで、ガンガン鳴っている。とても楽しめた。演奏が終わって楽員が何人か交替したので何をやるのかと思っていたら、「ボレロ」をやりだした。これもとてもよく鳴っていた。エッシェンバッハは途中まで手を動かさずに首と目だけで指示を出していて、最後のパッセージだけ腕を振っていたが、楽団のコントロールはしっかり。一流のオーケストラはこういうものですね。それにしてもアンコールでボレロみたいな長い曲をかけるのははじめて聴いた。客としては得した気分でニコニコだけど。