妙心寺 曝涼展

妙心寺 曝涼展」

京都はどこも観光客だらけというこの季節だが、この妙心寺の曝涼展、終わる直前に行ったからかもしれないがほとんど人がいなかった。40分も見られなかったけど、ほとんど一人で鼻がくっつきそうなくらい顔も近づけて見られるので(もちろん部屋には見張りのおじさんがいるのでおかしなことはできない)、気分がいい。期間も3日、4日の土日だけだし、みんなこういうものがあること自体知らないんだろう。ちなみに国立博物館の「狩野永徳展」は土曜の午前中で150分待ち、午後で90分待ち。おそろしい。
絵画と墨蹟ばかりだが、一番の見ものはやはり大燈国師墨蹟、関山道号。写真では見ていたが実物はこれがはじめて。もううまいへたの世界ではない、異様な迫力で「関山」の二字が迫ってくる。大燈の意思が墨を通してにじみ出てくるような感じ。大燈、大応、関山の印可状などはほかにもあって、そちらもじっくり見られてよかった。この関係の墨蹟は博物館寄託ということはないだろうから、この機会でしか見られない。ありがたいことだと思う。