ニュース映画で見る昭和「昭和33年~昭和35年」

「ニュース映画で見る昭和『昭和33年~昭和35年』」、日本映画新社

ヒストリーチャンネルでやっているこの番組だが、製作元がやっとわかった。「朝日ニュース映画」だったのだ。販売されているDVDにはちゃんと「朝日ニュース映画」の文字が入っているのだが、ヒストリーチャンネルで放送する際には外しているらしい。しかしニュースの製作者がわかることは重要だし、伏せる意味がわからない。ちゃんと「朝日ニュース映画」と入れるようにしてもらいたい。
この時期のニュースは、ほとんどが皇太子ご成婚と安保条約反対運動のものばかり。あんまりおもしろくない。しかし安保反対運動のニュースで樺美智子の遺体が映っていたのには腰を抜かした。病院か警察かはわからないが、遺体の全身像が映っている。当然白い布が顔にかかっているが、今だったらこれはありえない。このニュースも含めて安保関係のニュースは完全に岸内閣批判色が強い。こういうことがあるから製作者の名前が出ていないと困るのだ。
あとおもしろかったのは、東京から京都への修学旅行のニュースと、神風タクシー、神風トラックのニュース。修学旅行はよくこんなすし詰め列車でがまんしてるなという感じ。当時のことだから7,8時間はかかっているのではないか。タクシーとトラックは、都電の線路をがんがん走っている。すぐ後に都電の電車が近づいていて、今にも事故りそう。たしかに道は渋滞している。見たところ外国車が多いようだが、このころでも都心部はまるで車が動いてない状態。