フィールド・オブ・ドリームス

フィールド・オブ・ドリームス」、ケビン・コスナーエイミー・マディガン主演、フィル・アルデン・ロビンソン監督、アメリカ、1989

もう3度くらいは見ているのだが、スカパーのムービープラスでかかっていたのでついつい。しかしひさしぶりに見るといろいろ発見がある。小説家のテレンス・マンは、サリンジャーのことだったのね。アメリカ文学に詳しければすぐにわかるんだろうけど。ジェームズ・アール・ジョーンズの存在感がすごい。またバート・ランカスターはこれが映画としての遺作。大きな役ではないが、いい感じの役で終われて幸せだろう。嫁のエイミー・マディガンはぶさいくだが、この役にははまっている。学校の父母会で有害本の禁止に反対して演説をぶつところとか、学生運動を経験した(リベラルな)アメリカ人の気持ちをくすぐるんだろう。日本でのポスト全共闘の映画がほぼ負け犬一色だということを考えると、やたら前向きなことにちょっと感心する。
基本的にこういうおとぎ話はあまり好きじゃないはずなのだが、この映画はけっこう気に入っている。なぜだろう。いかにもアメリカ的な感じはふつうはあまり受け付けないのだが。