富岡鉄斎展

富岡鉄斎展」、車折神社

非公開文化財の特別拝観に車折神社が入っていて、「あんなところに非公開の建物なんかあったっけ?」と思っていたら、所蔵品に富岡鉄斎の作があり、それの展示だった。
作品は鉄斎60歳台から80歳台半ばくらい、明治末期から大正あたりのもの。鉄斎が南画の伝統を継ぐ人だったのはよくわかった。ちょっと素人っぽい奔放さ、画題、描き方など、シナ風のところと日本風のところがいろいろ混じりあって鉄斎の画風になっている。寒山拾得図など、なんで拾得が女の衣装を着て夫婦みたいになっているのか、よくわからなかった。なにかのしゃれなのか?まあ賛を読めないと内容の理解が行き届かない絵で、画題の由来についての知識も必要。ちょっと自分には敷居が高かったか。回文になっている歌のついた宝船はちょっと可愛かった。