ニュースで見る昭和「昭和42年~昭和44年」

「ニュースで見る昭和『昭和42年~昭和44年』」、日本映画新社

ニュース映画の再編集版のつづき。いきなり金嬉老事件が出てきた。金嬉老はカメラの前で得々と語りに入っている。人質がいるとはいえ、警察もおとなしい。今だったら当然射殺だろう。仮釈放で韓国にわたってまた事件を起こし、今生きていれば80近い年になっているはずだがどうしているのか。
中央線の終電で寝過ごして高尾まで連れて行かれたあげくに駅員にからんでいる酔っ払いのフィルムが出てくるが、車内に一升瓶があった。電車の中で飲んでいるのだ。今中央線の赤い電車で飲んでいる人を見たら周りは相当引くと思うが、こんなこと昔はふつうにあったのか?酔っ払いは駅員にいろいろからんでいるが、さすがに手はあげない。カメラの前だからかもしれないが、今の駅員は災難だ。
銀座を最後の都電が走っているところは今までにも見たことがあったような気がするが、なんともいえない気分。都電が三田行きの表示を出している。ということは田町駅前に電停があったのか。まあ荒川線しか乗ったことはないけど、東京中心部を都電に乗ってながめて見たかったなあ。
それから練馬区上水道が来ておらず、井戸水も濁っているので、毎日給水車が来ているニュースがある。練馬も広いから昭和40年ごろでもそんなものかもしれないが、ついこの前まで東京もそんなものだったということに少し驚く。