青い体験

「青い体験」、ラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ主演、サルヴァトーレ・サンペリ監督、イタリア、1973

「続・青い体験」と比べると若干違いがあった。まずシチュエーションとしては、ラウラ・アントネッリは奥さんが亡くなった後できた家政婦(王道ですね)。エロシーンは続編に比べても少ない。またアレッサンドロ・モモ(まだそんなに眉毛が濃くない)も続編ほど悪賢くない(パターンはいっしょだけど)。ラウラ・アントネッリは、デキてしまうところでは、「嫌よ!このブタ」とかいろいろののしっているが、抱かれるとすぐにおとなしくなる(これも王道か)。続編では自分から誘ってたりしていたから、このへんも続編ではややエロ度を増やしたようだ。
しかし基本パターンの、「家族内で女の取り合い」「家族(父親または兄)が妻を寝取られる」「主人公(モモ)のエロ攻撃が最後に結実」は同じ。日本でのこの手のエロテイスト映画は、基本的に青少年向きで、しかも家族内で女の取り合いという状況設定はないだろう。こっちのほうは明らかに大人相手で、エロ映画というよりはエッチ要素の入ったコメディなのだが、イタリア人はこういうもので笑えるのだろうか?エロ映画としてもコメディとしてもどうも中途半端な気がするんだけど・・・。