キャプテンスカーレット SEEK AND DESTROY

キャプテンスカーレット」第10話 "SEEK AND DESTROY" 1967

現在スーパー!ドラマTVで放送しているキャプテンスカーレットは、オリジナルサブタイトル、オリジナル放送順になっているので、そのままだと日本語サブタイトルがわからない。本話だと「ミステロン対エンゼル機」。
暗めの話が多いキャプテンスカーレットの中では雰囲気の明るい話。ミステロンは、エンゼルパイロットの誰かを殺すと予告。休暇中のコンチェルトが危ないと、スカーレットとブルーが助けに行く。一方スペクトラムの注文した新型エンゼル機が、ミステロンに破壊され、ロボットに再生されて、スカーレットたちを攻撃してくる、というお話。
この話はなんといってもエンゼル機が主役。ロボットにされた3機のエンゼル機と、キャロル、サリー、シンフォニーの3機の空中戦はミニチュアならではのかっこよさ。ミステロン機は地上攻撃態勢だったので、空中戦も地表ぎりぎりの超低空が舞台で、そこも渋い。「レディーの後ろにコッソリつくなんて失礼よ」の台詞もおしゃれ。しかし技術的に進歩した世界のはずなのに、空中戦は昔ながらのドッグファイトで相手の後ろをとって、ロケットを直接当てようとしている。誘導ミサイルという概念はないらしい。まあ、そうでないと空中戦のかっこよさは出ないんだけどね。
この話のよさはやっぱりエンゼル機のデザインが洗練されてること。ミニチュア製作の戦闘機の中では一、二を争うセンスだと思う。パイロットの5人もキレイでおしゃれ。子供の頃に買ったプラモはなぜか「強力装甲車」だったけど、ほんとはエンゼル機がほしかったのだ。
それにしても、「新キャプテンスカーレット」の方は、だんだん話がつまらなくなっていく。いったいなぜでしょう。