涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱谷川流角川スニーカー文庫、2003

人の読む涼宮ハルヒをわれも読まんとすなり、ということで購入。当然ブックオフにあるはず、と思って探してみたがない。入ったらすぐに売れてしまうのかもしれない。結局新刊で買う。
帯にはシリーズ累計400万部、とおそろしいことが書いてある。みんな読んでるのね。
宇宙人、未来人、超能力者というベタっぽい道具立て。自己中で変人っぽい涼宮ハルヒ、常識人の狂言回しキョンはおはなしに入りやすいキャラでよし。
で、涼宮もキョンも読者も、いまの生活に退屈しているんだなあと思う。何も変わらない日常に何かスパイスがほしいのね。何が起こるかは、たぶんどうでもよし。何が起こっても世界は変わらないのだが、だったら突拍子もないことが起こってくれたほうがたのしい。まあちょっとせつないものがあるけど。