涼宮ハルヒの溜息

涼宮ハルヒの溜息谷川流角川スニーカー文庫、2003

涼宮ハルヒ」本の2巻目。ハルヒが文化祭向けに映画を作ると言い出し、その撮影でまたまたいろんなことが起こって、というお話。『憂鬱』で話がそれなりにまとまっていたので、それがどう続くのかと思っていたが、こういうふうにしたわけね。ハルヒが何をするのか、それに対してキョン、みくる、長門、古泉が、それぞれ違った思惑を持ちながらどう尻拭いをして話をもとにおさめるか、でパターンが出来上がったので、あとは状況設定を工夫すればいろんなお話をつくっていけることがわかった。しかし累計400万部というが、そこまでウケる要素があるのか、はっきりいってよくわからない。本の奥付には、平成19年6月25日で32版というおそろしいことが書いてあるが。アニメを見るとまたおもしろさが違うのだろうか。でも、アニメ化される前から売れていたわけだし…。とりあえず次回作『退屈』までは買ってあるので、そこまでは読んでみよう。