ファントマ ミサイル作戦

ファントマ ミサイル作戦」、ジャン・マレールイ・ド・フュネス主演、アンドレ・ユヌベル監督、フランス、1967

ファントマスコットランドの貴族マクラシュリー卿の居城に現れて、「生存の権利への税」と称して、大富豪たちに大金を要求するというおはなし。原題は「ファントマスコットランドヤード」となってるけど、スコットランドヤードはほとんど出てこないんですが…。で、ファントマの相手はもちろん記者のファンドールと婚約者のエレーヌ、それからジューブ警部ら。今回のファントマのガジェットは、スーツケース大のビデオ映写機「ムービーボックス」。薄型テレビやノートPCのある今ではどうということはないが、そういうものがSFガジェットだったころのもの。あとは脱出用のロケットくらいか(これはどう見ても有人飛行用のロケットには見えないが)。
それより見ものはイギリス貴族の定番、キツネ狩り。主人のマクラシュリー卿以外はみんな真っ赤なジャケットを着ていてかっこいい。馬上の追跡戦も決まっている。ジューブ警部はろくに乗馬ができず、あいかわらずのていたらく。あげくにファントマに利用されるだけされて…かわいそうな警部。
ラストシーンで子供のころに見た記憶がよみがえった。この消え方がしぶいのだ。