京都の寺社505を歩く 上

『京都の寺社505を歩く』上、槙野修、PHP新書、2007

京都の寺社の由来、縁起がえんえんと書き連ねてある本。新書にしてはちょっと厚めだが、上下巻で505ヶ所出ているのだから、ひとつひとつの寺社についての記述はちょっと薄い。まあ大寺社については、それ用の本が別にあるわけだし、新書で出すということは、読むほうが実際に歩いて回るということを前提にコンパクトにしてあるわけだから、それはそれでいい。また歩いて回る以上は、小さな寺社でも立ち寄るのだから、そういうところでも出ている本がいいわけで、企画はいいと思う。上巻は洛東、洛北、洛中編となっていて、上京、中京、下京区から東または北のエリア。
記述は、単に来歴だけでなくて、寺域のようすや景観のポイントにも触れられており、著者がまめに歩いたあとがうかがわれる。今度歩きにいくときに持っていくことに決まり。