大地震

「大地震」、チャールトン・ヘストンエヴァ・ガードナーほか出演、マーク・ロブソン監督、アメリカ、1974

これが公開されたときにたしか「タワーリング・インフェルノ」がかかっていた。で、結局「大地震」は見なかったのだ。いま見てみると、なかなかやってるなーという感じ。地震の場面も、小さなセットを壊したりするだけじゃなくて、大きな建物が壊れているところもちゃんとつくっている。ミニチュアもいかにもという感じのちまちましたミニチュアでなく、よく作りこまれている。まず地震でどーん、それから余震でさらにどーん、最後にダムが壊れて洪水でどーんという三段攻撃で見せ場もたっぷり。立ち入り禁止というだけでばしばし市民を射殺する州兵とか、地震のどさくさにまぎれて知り合いの女に襲い掛かる男とか、細かい芸もあり。ざんねんなのは、これをセンサラウンドつきで見られなかったこと。いままでセンサラウンドで実際に見た映画は「ミッドウェイ」(1976)しかないのだ。そういえば、これもチャールトン・ヘストンでしたね。「大地震」はテレビで見ていてもかなり低音がゴロゴロ鳴っているので、センサラウンドで見ていたらどれだけ興奮していたか。もったいない…。