日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里

日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」、菅原健二、北原義郎主演、森一生監督、大映、1957

山中峯太郎の小説を、黒澤明小国英雄脚本で映画化したもので、これはおもしろそうだと思ってみてみた。
しかしなんだかなあ。どうも話の流れが単調で、緊迫感がない。役者の演技も一本調子で、悪い意味で戦前の戦意高揚映画
のような感じ。斥候隊が無事に帰ってくるところも、どうも話が盛り上がらない。監督は森一生だし、そんなに悪くなるはずがないスタッフとキャストだと思うのだが。これだったら新東宝日露戦争もののほうが、大げさだけど盛り上がる分よっぽどいい。黒澤明脚本の戦争ものはもう一本、スカパーでかかるようなのでそっちも見てみるけど、あまり期待しないほうがよいかも。