日本の右翼と左翼

「日本の右翼と左翼」『別冊宝島』1366、2006

右翼は頭山満から野村秋介まで。左翼は幸徳秋水から永田洋子まで、それぞれ15,6人をとりあげて見開き2ページで説明を加えた、「右翼、左翼列伝」という感じのもの。ごく薄いので、取り上げられている一人一人の紹介は簡単。それはいいが、人物の選択基準が右翼、左翼の有名人というものであるため、「右翼って何、左翼って何」という点がボケているような気がする。特に左翼のほうは理論家というよりは活動家が主に取り上げられているので、もうちょっと選択の基準を考えてもいいのではと思う。あと、右翼、左翼それそれを概観する文章は短すぎ。ここをもうちょっとちゃんと書いていれば、見取り図として有用なものになりそうなのに。