福岡アジア美術トリエンナーレ

「第4回福岡アジア美術トリエンナーレ」、福岡アジア美術館

この前の連休までやっていた展覧会。じつをいうと時間がなくて、ちゃんと全部は見て回れなかった。こういうごった煮っぽい展覧会は、つかみが勝負で、ちょっとおもしろそうな仕掛けがないと、なかなか注意を払って見ようという気にはならない。自分的には、ステンレスの食器が回転寿司のコンベアーみたいなものの上にのって、ぐるぐる回っているもの(都市の隠喩らしい)とか、かわいくてけっこう好きだった。

最終日に行ったので、いくつか交流プログラムがあったのだが、見にいったのは、AHA!という、個人が撮影した昔の8ミリフィルムを公開上映するプロジェクトをやっている人たちのトーク。自分か家族が撮ったわけでもない家族の記録なんて見てもおもしろいのか?と思いきや、撮影場所の近所で育った人にとっては、ある程度記憶が共有されているので、「あったあった」という記憶が噴き出してきて、それなりに盛り上がるらしい。フィルムの状態が悪くて映写ができないものはスチル写真にして、展示するそうだ。これはうちの近所でやってくれたら、行くだろうな。わたしが子供の頃は祖父母が8ミリカメラでけっこういろんなものを撮っていたのだが、あのフィルムはいったいどうなってしまったのだろう。あれを掘り出せたら、ちょっと興奮すると思う。

壇上で話しているメンバーもけっこう感じのいい人たちで、話をおもしろく聞けた。1時間のトークだったのだが、時間の都合で45分あたりで退席。ちょっともったいなくてざんねん。