東京アートミーティング トランスフォーメーション

「東京アートミーティング トランスフォーメーション」、東京都現代美術館

東京都現代美術館でいまかかっているメインの展示がこれ。なんでも「中沢新一長谷川祐子 共同企画」ということで、いわゆる美術分野だけでなく、いろんな分野とのコラボレーションで変化-変身といったもについて考えましょうというもの。

ほとんどの展示物が映像展示で、部屋はブースごとに小分けされて、そこでいろんな映像をプロジェクターで映している。よって、まめにぜんぶ見ようとするとかなり時間がかかる。で、全部見るのは無理なので「拾い見」だけ。

けっこう気に入ったのは、「AES+F」というロシアのアーティストユニット。ネタは戦争で、ワーグナーの「ワルキューレ」「神々の黄昏」の断片を流しながら、ちょっとキッチュなイメージで戦争を連想させるビデオを制作しているというもの。安っぽい感じの映像でもワーグナーがバックにかかっているとそれなりにかっこよく見えてきて、そう見えることでさらに戦争のキッチュなイメージが強調される。

あとは、「スプツニ子!」という、こちらは日本人。おすしのプラスチックのサンプルが円盤の上をぐるぐる回転していたりして、なんだかよくわからない。わからないけど、おもしろい。

大半はさっぱりわからなかったりするが、まあそんなものでしょう。行ったのは土曜日の午後だったが、それなりに客は来ていて、しかもみんなけっこうまめにビデオ見てる。えらいなー。美大の学生とかもけっこういたような感じ。あまり寒い日でなくてよかった。