もっと動きを:振付師としてのアーティスト

「もっと動きを:振付師としてのアーティスト」、広島市現代美術館

これは月曜日までやっていた特別展。あいかわらずチケットを持っていることを忘れていて最終日になるまで行かなかった。これがしっぱいのもと。

展覧会の趣旨は、「身体の動き」を作品に取り入れたアーティストの活動を紹介するというもの。いろいろな年代や国籍のアーティストの作品を紹介することで、美術でのこうした試みの変遷を紹介するという意図もあったらしい。

しかし、これは説明というか、あらかじめコンテクストを知っておくことが必要な種類の展覧会。作家自身が来て語る日や、館員のギャラリートークの日(これは終了直前の先週の土曜日にもあった)に行っていればそれなりに話がわかったかもしれないのだが、なにしろ頭が白紙の状態で行くとかなりわけのわからないことになってしまう。

あまり時間がないときに行ったのもしっぱいのもとだった。展覧会の性格上、ビデオを使った展示が多く、ちゃんと見ようとするとある時間展示物の前にいなければいけない。駆け足で見て回るというわけにはいかないようなものだったのだ。

澤登恭子「オルゴールドール」はオルゴールが流れているのを背景に赤いドレスのおねえさんが踊り狂っているというもので、ちょっとおもしろそうだったし、作家のパフォーマンスも8月にあったのだが、ゆっくりできなくてざんねん。次の特別展は森村泰昌らしいので、これはちゃんと予定をたてていくことにしなければ。