高僧と袈裟

「高僧と袈裟 ころもを伝え、こころを繋ぐ」、京都国立博物館

平安時代から室町時代までの袈裟、僧の肖像画、関連文書といったものの展覧会。染織史、仏教史関連ですね。

染織の方はよくわからないので、むかしむかしの古い袈裟を拝見しても豪華に見えるかそうでないかくらいのことしかわからないのだが、肖像画は、最澄空海にはじまって、後醍醐天皇像とか後白河法皇像といった天皇家の人々、道元法然、一遍から、無準師範、円爾南浦紹明高峰顕日、無関普門、夢窓疎石、絶海中津、雪江宗深ら、大和尚たちが一同に会していて、壮観。

像についている賛や、衣の譲状もおもろかった。基本的には、「伝法衣」が多いので、禅仏教メインの企画。地味な展覧会でそんなに人はいなかったが、出ているものは貴重品ばかりでありがたいものを拝ませていただきました。袈裟はよっぽど保存がよくなければ見た目ぼろぼろだが、いままで残っているものは特別なものばかりだから、国宝、重文になっているものも多いのだ。

自分としては、永平寺蔵の道元像が見られたのが一番ラッキー。雨の中だったが行ってよかった。