ルートヴィヒ美術館所蔵 ピカソと20世紀美術の巨匠たち

「ルートヴィヒ美術館所蔵 ピカソと20世紀美術の巨匠たち」、広島県立美術館

この展覧会が11日まで。うっかり忘れるところだったけど、あわてて行ってきた。関連の講演会やギャラリートークは、11月に集中していて当然全部逃してる。チケットはずっと前に買ってあったのに。こんなのばっかり・・・。

英語タイトルは「ピカソからウォーホルへ ケルン・ルートヴィヒ美術館」となっている。ケルンにある近現代美術専門の美術館のコレクション展。この美術館の建物の写真があるが、ケルンの大聖堂のとなりに、まるっきり現代建築の建物がどーんとある。ドイツはこういう景観のマッチングには、もっとうるさいところだと思っていたが、こういうのはありなのだろうか。

最初のお部屋はピカソだらけ。それに続いて、ブラック、シャガール、キリコ、カンディンスキーユトリロ、クレー、エルンスト等々の作品が並ぶ。自分はピカソの偉さはよくわからないのだが、「フランコの夢と嘘」という題の連作版画はおもしろかった。ピカソフランコ嫌いは「ここまでやるか」というくらい激しく、フランコを茶化した人物の男根が旗を振ったりしている。終わりの方の版画では、悲惨な婦女子の姿。内戦だったのだから憎しみの程度も並みではないか。

それに続く部屋は、第二次大戦後の美術のお部屋で、抽象、具象、ポップアートに分かれている。自分がとても気になったのは、ロバート・インディアナのLOVEという作品。大きくキャンバスにLOVEと書いてあるだけなのだが、配色とデザインの具合で、LOVEの字が目にチカチカする。どうでもよさげなのに、どうも気になる。出口の売店に、この絵をチョコレート缶にプリントしたものがあって、かなり買いたかったのだがチョコレートをもてあましそうだったのでやめてしまった。考えてみれば、チョコは誰かにあげて、適当にもの入れに使えばよかったのだ。もったいないことをしてしまった。いつもどうでもいいグッズを平気でばんばん買ってしまうのに、肝心な時に役に立たない分別が働く。アホだ・・・。