美の跫音(あしおと) ―1952年のパリ・ローマ・フィレンツェ―

「美の跫音(あしおと) ―1952年のパリ・ローマ・フィレンツェ―」、堂本印象美術館、2014.3.20


前から行ってみたいと思っていた堂本印象美術館に出かけてきた。ここは中心部からは離れているが、市バスの立命館大学前停留所のすぐ前にあるので、行くのは簡単。北大路バスターミナルから、はじめてM1系統に乗って、行ってきた。この系統はふつうは原谷行きなので、原谷に用がある人しか乗らないのだが、いくつかの便は立命館大学前行きになっている。

館内は当然のようにがらんとしていて、観覧にはちょうどよし。この企画展は、堂本印象が1952年にヨーロッパ旅行に行った時の、紀行本『美の跫音(あしおと)―ヨーロッパ美術紀行』の挿絵や、油絵、ペン画などを展示したもの。

いろんな作風で描きまくっていた人だから、さまざまな絵があるのだが、最初から洋画の出身だったと言われても信じてしまいそうになるくらい、まったくヨーロッパの絵、それもキュビスムの入った絵を描いている。天才はなんでもありなのだ。寺の障壁画しか見たことがなかったので、見ていると混乱する。

この日は、連休前日で、京都市内の道路は混み混み。空いていたのは、こういう町外れのところばかり。まあそれで見るところがあるのだから、京都はありがたいが。