#漫画、コミック

やわらかい。課長 起田総司 2

カレー沢薫『やわらかい。課長 起田総司』2、講談社、2015 勃起しない課長の起田総司がモテまくるというマンガの2巻。かなりとっちらかっている感じはあるけど、そこそこにおもしろい。 いい味を出しているキャラは、起田の部下、千葉周。地味だが気がきき、…

恋は雨上がりのように 1巻

眉月じゅん『恋は雨上がりのように』1,小学館、2015 これは傑作マンガ。女子高生と中年男のありえない恋愛を描いたファンタジー。しかし、ちゃんと物語として成立している。 女子高生は、陸上部。きつい顔で美人。同年代の男では物足りないと思っている。…

未中年

ジェーン・スー(原作)、ナナトエリ(作画)『未中年 ~四十路より先、思い描いたことがなかったもので~』新潮社、2017 ジェーン・スー原作のマンガ。これはよくできている。 主人公は、四十路の女。仕事は雑誌編集者。結婚しているが、ダンナとは家庭内別…

クレムリン 2,3

カレー沢薫『クレムリン』2, 3, 講談社、2011 期限がきたので、『クレムリン』を返さなくちゃいけないから、2巻と3巻を読んだ。このマンガ、関羽と却津山のダラダラなやりとりがえんえんと続くのだ。ギャグマンガなのだが、半分コミックエッセイみたいな感じ…

ナゾ野菜

カレー沢薫『ナゾ野菜』小学館、2016 カレー沢薫『ブスだけどマカロン作るよ』に収録されていた、「ナゾ野菜」のコーナーが他誌で続いていたものを単行本化した本。元連載は、芳文社「超 本当にあった生ここだけの話」。 これは一冊全部ナゾ野菜料理。この本…

書店員 波山個間子 1

黒谷知也『書店員 波山個間子』1、KADOKAWA、2017 書店員マンガ。「青ひげブックス」書店員の中で、なんとなく浮いている感じの、波山個間子が、「ブックアドバイザー」となって、わずかな手がかりから、客のために、いろんな本を記憶の中から選び出すとい…

やわらかい。課長 起田総司 1

カレー沢薫『やわらかい。課長 起田総司』1、講談社、2015 これは完全に下ネタマンガ。勃起不全の課長、起田総司が女にモテまくるけど、肝心なセックスはできない状態で、下ネタがえんえんと続く。 そしてあいかわらず主人公の相棒は猫。だいたいのセリフは…

ヘルタースケルター

岡崎京子『ヘルタースケルター』祥伝社、2003 岡崎京子の作品を読んだのはこれが初めて。確かにおもしろい。 この作品が連載されていたのが、1995-96年。まだ美容整形が今ほど盛んになってはいなかったころ。これを読むと、美容整形は、コミック版「ナウシカ…

ねこもくわない

カレー沢薫『ねこもくわない』日本文芸社、2016 カレー沢薫の、『漫画ゴラク』での連載を本にしたもの。しかしこのマンガ、巻末にあるはずの、奥付がない。いつ出版されたのかわからない。ネットで調べたけど。 しかも、漫画ゴラクの何年何月からいつまで連…

中年女子画報 44年目の春

柘植文『中年女子画報 44年目の春』竹書房、2017 このシリーズの2冊目。著者のおもしろ取材ネタを描いたコミックエッセイ。 読んでいておもうのは、著者はヒマをじょうずに潰せる人。健康ランドで大衆演劇を見るという回は、朝10時に川越の健康ランドに行き…

アンモラル・カスタマイズZ

カレー沢薫『アンモラル・カスタマイズZ』太田出版、2012 これは、『ブスの本懐』の元になった連載が、本来このマンガの販促のためのコラムだったという事情があったので、ではネタ元のマンガも読んでみようということでトライ。おもしろい。 ホモと童貞(っ…

バイトのコーメイくん 1-3

カレー沢薫『バイトのコーメイくん』1-3、講談社、2013-15 カレー沢薫の、「世界初のコンビニ三国志まんが」。これはおもしろい。 あいかわらず、登場人物の半分くらいは動物。しかし、このマンガ、バイトのコーメイくんが、客の月英に惚れるという恋愛もの…

待てあわてるなこれは孔明の罠だ

原寅彦、横山光輝『待てあわてるなこれは孔明の罠だ 横山光輝三国志名言名場面200選』宝島社、2014 このタイトルで検索すると、この本がヒット。こんなものが出ていたとは知らなかったわ。横山三国志の場面を切り取って、解説をつけた本。「あのシーンが読み…

国家の猫ムラヤマ 1,2

カレー沢薫『国家の猫ムラヤマ』1, 2, 秋田書店、2013-2015 これは時事ネタギャグマンガ。主人公は首相のムラヤマ(ツシマヤマネコ)。あとは、第一秘書イトウ一郎(人間、男)、第二秘書オブチ(オコジョ)、官房長官オザワ(人間、女)、官房長官の秘書ハ…

ブスだけどマカロン作るよ

カレー沢薫『ブスだけどマカロン作るよ』芳文社、2013 カレー沢薫の初単著。最初から一冊本ができるくらい連載を持っていたのかと思ったらそういうわけではなく、一番最初の投稿作品(2009)から、2011年の連載、2013年の連載と、いろんな作品を一冊にまとめ…

ダンジョン飯 3

九井諒子『ダンジョン飯』3、KADOKAWA、2016 ダンジョン飯の3巻。おもしろさがまったく落ちないどころか、新機軸があって、さらに楽しめる。 この巻でパーティーに、タンス夫婦というのが加わった。学者だって。この学者、蘇生術を持っている。しかも、仮死…

風と木の詩 #15-16

竹宮恵子『風と木の詩』 #15-16 これが最後の2巻。読んでいてつらい。 15巻、カフェの給仕になったジルベールはあいかわらず、傍若無人な振る舞い。しかしキレイなので、地元の顔役に目をつけられてしまう。顔役の目的は、ジルベールを男娼にすること。 厳し…

風と木の詩 #13-14

竹宮恵子『風と木の詩』 #13-14 13巻、ついにセルジュとジルベールがデキてしまう。ここまで引っ張ったのかと思うが、さんざん引っ張ってやっと結ばれたかいがあり、ベッドシーンは、火の熱さで燃え燃え。いまの男性側から描いた同性愛とはぜんぜん違うもの…

風と木の詩 #11-12

竹宮惠子『風と木の詩』 #11-12 11巻と12巻は、セルジュが音楽院の推薦に落ちてしまう。音楽院に行ってしまうと、話が続かなくなるし、そんなことでへこむセルジュじゃない。 しかし、セルジュはジルベールといっしょにオーギュストの家に招かれる。あぶない…

風と木の詩 #9-10

竹宮惠子『風と木の詩』 #9-10 9巻がセルジュの昔話。子爵様の後嗣とジプシーの高級娼婦との駆け落ちで生まれた子供がそんなに簡単な人生を送れることはないので、父親が亡くなると、祖父に引き取られることになるが、祖父も亡くなってしまい、祖母のもとへ…

風と木の詩 #7-8

竹宮恵子『風と木の詩』 #7-8 がまんがきかず、8巻まで読んだ。7巻と8巻はセルジュの話。とはいえ、セルジュが生まれるまでの、父アスランと、母パイヴァのおはなし。 話そのものはまるっきりデュマ・フィス『椿姫』のパクリで、実際にこのエピソードのタイ…

風と木の詩 #5-6

竹宮恵子『風と木の詩』 #5-6 5巻と6巻を読んだ。ここまでが、「ジルベールが、ラコンブラード学院に入る前までの」物語。 ジルベールは、ボナールとオーギュストに犯された後で、悪魔のように立ち直っていく。ジルベールに変な同情などさせないようにしてい…

風と木の詩 #3-4

竹宮恵子『風と木の詩』 #3-4 始まってからまだ3巻、4巻なのに、強烈すぎる。 3巻はセルジュの女性へのめざめ。これはいい話。登場するのは、素直で善良な人ばかりだし。しかし、ここでほっとしていた分、4巻はあまりにも強烈。 ジルベールが魔性の少年に変…

風と木の詩 #1-2

竹宮恵子『風と木の詩』 #1-2 1976 竹宮恵子のレジェンド名作。むかし、大学生のときに読んだが、Kindleになって簡単に電子版で持てるようになったので買ってしまった。 これは連載中から、傑作と言われていたから、早く読まないとと思っていたが、再度読ん…

娚の一生 #1

西炯子『娚の一生』#1 小学館、2009 今年映画化もされたマンガ。評価がよかったので、読んでみたが…。 主人公の堂園つぐみ、これはまあいいが、それに求婚してくる50歳すぎの大学教師、海江田醇。こっちのキャラにあまりリアリティを感じないんだが・・・。…

バーナード嬢曰く。2

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』2、一迅社、2015 本を読んでいないのに、読んだような気になっている読書家、バーナード嬢のマンガ。1巻に引き続き、むちゃくちゃ笑える。 表紙の絵に吹き出しがついていて、「村上春樹をどーいうスタンスで読んだらいいか …

新生MMR迫りくる人類滅亡3大危機!!

石垣ゆうき『新生MMR迫りくる人類滅亡3大危機!!』講談社、2016 MMRの新刊が出たという話がツイッターで回ってきて、ついつい買ってしまった。Kindleがあると簡単にマンガを買ってしまうのだ。 それにしても、このシリーズ、まだノストラダムスの大予言とか…

バーナード嬢曰く。1

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』1、一迅社、2013 読書マンガ。めちゃくちゃおもしろい。このマンガ、読書について描かれているのだが、主人公は、「読んでいない本を読んだことにしてすませようとする読書好き」。これは読書好きの痛いところを突きまくっ…

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 2巻

大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』2巻、双葉社、2014 エグいフス戦争マンガの2巻。この巻もエグいわ。フス派に対して、皇帝の十字軍が起こされ、騎士ら10万人の軍が攻めてくる。フス派の軍はわずか2000。しかし、手銃と新戦術「ワゴンブルグ」…

涙の乙女 大西巷一短編集

大西巷一『涙の乙女 大西巷一短編集』双葉社、2015 『乙女戦争(ディーヴチー・ヴァールカ)』の作者の短編集。「男装の殺人鬼マネット・ボヌール」(フランス大革命)、「ブルターニュの雌獅子~復讐のジャンヌ」(百年戦争期のフランス)、「涙の乙女~或…