風と木の詩 #13-14

竹宮恵子風と木の詩』 #13-14


13巻、ついにセルジュとジルベールがデキてしまう。ここまで引っ張ったのかと思うが、さんざん引っ張ってやっと結ばれたかいがあり、ベッドシーンは、火の熱さで燃え燃え。いまの男性側から描いた同性愛とはぜんぜん違うもの。むかしのギリシャ時代の少年愛とはこういうものか、というのはいいすぎか?

当然学院ではイジメにあい、察知したオーギュストも容赦なく別れさせようと仕掛けてくる。そんなことをしても、愛は燃え上がるばかり。

14巻、二人を別れさせようとするオーギュストの魔の手から、ついに学院逃亡をはかるセルジュとジルベール。二人を助けるのは、パスカルほかの友人たち。友情アツい。そして、ロスマリネ。ロスマリネは、オーギュストからの指令を達成できなかったので、生徒総監を解任。しかしその最後に二人の逃亡を手助けするのでした。

最初はアルルに行くはずだった二人は結局パリに行く。しかし子供が同棲生活などできないので、あっという間にお金を使い果たし、セルジュはカフェの下働き、ジルベールは最初遊んでいたが、カフェのギャルソンになる。しかし、ラテン語を話している学生や、学院の同級生でいまは音楽院の学生になっている旧友を見て、セルジュのわびしさはつのるばかり。

あと3巻、読むのがもったいない。