風と木の詩 #3-4

竹宮恵子風と木の詩』 #3-4


始まってからまだ3巻、4巻なのに、強烈すぎる。

3巻はセルジュの女性へのめざめ。これはいい話。登場するのは、素直で善良な人ばかりだし。しかし、ここでほっとしていた分、4巻はあまりにも強烈。

ジルベールが魔性の少年に変身させられるおはなし。しかも内容は虐待とレイプだ。少女漫画でレイプをここまで描いた作品はこの前にはないだろう。暴力で人間の性を蹂躙することを容赦なく描いている。ボナールは鬼畜だなー。

さらに、オーギュのもとに戻ったジルベールは、オーギュのセカンドレイプ(これは比喩ではなく、本当の行為)で、身も心もオーギュのものに。あまりの残酷さにめまいがする。そして玄妙なのは人の心。

これを連載当時に読んでいた人は、このショッキングな話を毎回読んでいたのだからおそろしい。1976年から連載だから、この巻だと77年か78年くらいか。自分はそもそも少女漫画そのものにほとんど手がついてないわ。弓月光は読んでいたような記憶があるが…。

当時は、「男女のセックスではないから」これが許されていたのか。おそろしい。