ダンジョン飯 3
九井諒子『ダンジョン飯』3、KADOKAWA、2016
ダンジョン飯の3巻。おもしろさがまったく落ちないどころか、新機軸があって、さらに楽しめる。
この巻でパーティーに、タンス夫婦というのが加わった。学者だって。この学者、蘇生術を持っている。しかも、仮死状態のものを起こすというだけではなく、本当に死んでしまった者を蘇らせるという本物の蘇生術。
このダンジョンは、強い魔力がかかっていて、「死んでも死なない」のだそうだ。なんだかキャプテンスカーレットみたい。あっちは、死にたくないものをミステロンが殺そうとしてうまくいかないのだが、こっちは、死んだと思っていたものが術で簡単によみがえる。
魔法世界はいろいろと設定を工夫できるが、それが受け入れられるかどうかは、作者の腕しだい。九井諒子は、そこができている人。このマンガもこのペースでたのしく続いてほしい。続けて買っているのは、本当に少ないのだから。
4巻、早く出るといいな。