ドキュメント72時間 小笠原諸島 週に1度の宅配便

ドキュメント72時間」、「小笠原諸島 週に1度の宅配便」


小笠原の父島に週に1度届く宅配便の回。ここの人口は2000人。東京から1000キロ、船は週に1度。それでも、ワンクリックでAmazonの荷物も届くのだ。逆にここに住んでいると、宅配便の荷物は本当に便利でたのしみなもの。

夜でも、宅配便のドライバーにくっついて取材。よくテレビの突撃取材に家の中を見せるなー。雨漏りする家に住んでいる人とか、こんなところで雨漏りしては、生活上たいへんなはず。

戦前の父島には7000人くらい人口があった。戦争で強制疎開、その後アメリカ領になり、返還後も旧島民が全部島に戻ったわけではなく、人口は減っていった。映っている人が、「戦前の島を知っている人は、自分を含めてもう17、18人くらいしかいない」と言っている。

島にある商店は3軒。たくさん品物があるが、船が着く前にだいたいは売り切れてしまう。ここは東京都なので、離島だけど、給料は東京基準で出るから、沖縄や奄美よりはるかにいい。そんなことがあるのかと思うが、そういうこと。

しかし2000人の村なので、不便は不便。産院もないので、出産は本土に帰らなければならない。子供は、「戻ってきたくなかった」と言っている。そりゃ都会のほうがいいに決まってる。実は家賃も高く、8畳1間で7万6,000円する。娯楽は相撲大会って、それはどうなのか。

島から東京に運び出すものもある。引っ越し荷物とか。小笠原から石垣に引っ越すアクセサリー職人。荷物はダンボール5箱しかない。

島で取れたレモンをつかって、加工品をつくる人。新聞を発行していたが、夫が倒れてできなくなり、代わりにレモンをつくっているという。一人農業はたいへん。それに本土に商品を送るのもけっこうなお金がかかるはず。

小笠原、行ってみたいけど、住みたくはない。離れているのがいいんだろうけど。