アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝

「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」東京国立博物館、2018.2.25


これは東博の、表慶館でやっていた展覧会。通常の入場料だけで入れた。サウジアラビアの展覧会って、何かとおもったら、大半は「無明時代」つまりイスラム以前の展示。つまり考古展示。

考古遺物は、こっちに知識がないとよくわからない。で、おもしろいのはやはりイスラム以後の展示物。

オスマン朝(17世紀)のカアバ神殿の扉というようなものがあり、カアバ神殿のものは、扉と言えども、捨てたりしないのだ。たぶん銅製で、非常に大きく頑丈なもの。美しい写本のクルアーンやら、サウード家初代国王のアブドゥルアジーズの上衣やら、そういうものがおもしろい。

一番は、サウジアラビア国旗。これはでかく、文字は手書き。きれい。やはりイスラム以後のイスラム世界には、美術というようなものはなく、工芸しかない。そこに全部の精力を傾けているのだから、きれいなのはきれいだが・・・。イスラム世界というのはそういうものだということ。それなりにたのしめた。