2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

さすらいの太陽 22話

「さすらいの太陽」22話、「まぼろしの歌手」 「心のうた」でデビューしたのぞみ。しかし、父危篤。のぞみのところには、「太陽テレビ」のプロデューサーが来て、番組に出演を頼んでくる。プロデューサーは、のぞみが「少し考えさせてください」というので驚…

「靖国」と「千鳥ヶ淵」を考える

堀内光雄『「靖国」と「千鳥ヶ淵」を考える』祥伝社新書、2013 著者は元衆院議員、自民党総務会長。この本が出た時点では、千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会会長。著者の父、堀内一雄が、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の設立に尽力した一人だということがあって、この仕事を引…

民主主義ってなんだ?

高橋源一郎×SEALDs『民主主義ってなんだ? まだこの国をあきらめないために』河出書房新社、2015 話題になっている本なので読んでみた。思ったよりは、まともな本。高橋源一郎とSEALDsの座談を本にしたものだが、高橋源一郎は相変わらず。いつも同じことし…

BS1スペシャル 密航ウイグル族を追って

「BS1スペシャル」、「密航ウイグル族を追って~バンコク爆弾テロの深層~」、NHKBS1、2016.1.22 中国から密航するウイグル族の取材番組。中国から出国してどこに行くかといえば、トルコ。トルコにウイグル族の町ができていて、2013年ごろから年間8000人くら…

真田丸 10話

「真田丸」10話、「妙手」 徳川と北条の和睦で、信濃は徳川、上野は北条と勝手に分割されてしまった。本多正信の進言で、徳川は真田昌幸を招くことにする。実際に出かけたのは、父は病気だということで信幸。信繁もついていく。 信幸は、上杉への備えとして…

クローズアップ現代 女性たちの”戦争”

「クローズアップ現代」、 「女性たちの”戦争”~知られざる性暴力の実態~」、NHK総合、2016.3.14 シリアでのIS「性奴隷」の取材番組。基本的に被害者本人のインタビュー。ドイツに難民として逃げている人が対象。 ほとんどが顔は隠しているが、顔出しの人も…

さすらいの太陽 22話

「さすらいの太陽」22話、「のぞみのデビュー」 前回大漁節を歌っていたのぞみ。自信をつけて、新田に味噌汁をごちそうしてもらい、また旅に出る。知らない飲み屋を訪ねて、「心のうた」を歌うばかり。しかし、店からのリクエストは、「はやりの香田美紀の歌…

新しい左翼入門

松尾匡『新しい左翼入門 相克の運動史は超えられるか』講談社現代新書、2012 これは良書。タイトル通り、著者は左翼なのだが、戦前から戦後の日本の左翼運動の歴史をたどることで、左翼運動が陥っていた穴を上手に説明している。 著者が示す左翼の2つの道は…

さすらいの太陽 21話

「さすらいの太陽」21話、「海に唄えば」 前回、ファニーと兄妹だとわかって大ショックののぞみだったが、出生の秘密といえば、のぞみと美紀の出生の秘密がこのドラマの中心だったはず。最初の部分でそのことをリマインドしているので、そろそろこちらもバレ…

民主主義の条件

砂原庸介『民主主義の条件 大人が学んでおきたい政治のしくみ基礎のキソ』東洋経済新報社、2015 政治制度についてのエッセイ。わかりやすいが、きちんと考察されていて、読み応えがある。 焦点があたっているのは、選挙、政党、議会、地方政治というあたり。…

印刷者の夜 根本敬トークショー

「印刷者の夜」~根本敬トークショー&Le Dernier Cri映画「HOPITAL BRUT」爆音上映~、横川シネマ、2016.3.12 根本敬と、彼のイベント「映像夜間中学」での相方、アート倉持のトークイベント。トークの前に、今日のトークネタ、フランスのアート・プロジェク…

さすらいの太陽 20話

「さすらいの太陽」20話、「帰ってきたファニー」 前回、江川からデビューのチャンスを自分から放棄したのぞみ。家族はがっかり。劇中のテレビでは、森進一が「おふくろさん」を歌っている。 テレビニュースで、アメリカに渡ったファニーが、ボクシング界の…

日教組

森口朗『日教組』新潮新書、2010 微妙な本。著者は、元東京都職員、教育評論家という肩書。しかし、この本、もとは『SAPIO』の連載だ・・・。 日教組の簡単な歴史、学校内での組合の位置づけ、教員人事のあり方、都道府県教育委員会、県教組、教員(組合員と…

ちあきなおみ 喝采蘇る

石田伸也『ちあきなおみ 喝采蘇る』徳間書店、2008 ちあきなおみの評伝。ちあきなおみは、リアルタイムで聞いていて、伝説の大歌手であるというくらいの認識はあったが、この本で認識を改めさせられた。 実は、前日にテレビでBSジャパン「武田鉄矢の昭和は輝…

バーナード嬢曰く。1

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』1、一迅社、2013 読書マンガ。めちゃくちゃおもしろい。このマンガ、読書について描かれているのだが、主人公は、「読んでいない本を読んだことにしてすませようとする読書好き」。これは読書好きの痛いところを突きまくっ…

元禄太平記 総集編 第二部 落日の章

「元禄太平記 総集編」第二部、「落日の章」 元禄太平記総集編の後編。このパート、ほとんどは赤穂浪士の討ち入りまでのおはなしになっているので、そこはふつうの忠臣蔵。柳沢吉保の甥(竹脇無我)が、討ち入りを助けるとか、柳沢本人がお忍びで、処分待ち…

作家の収支

森博嗣『作家の収支』幻冬舎新書、2015 去年出て、話題になっていた本。森博嗣が、自分の仕事の金銭的な側面をあらいざらい書いた本。 森博嗣は1996年、38歳でデビューして、もはや引退した作家と自分では言っているが、それから280冊の本を出版している。デ…

元禄太平記 総集編 第一部 栄光の章

「元禄太平記」総集編 第一部、「栄光の章」 1975年の大河ドラマ。これは本放送で見ていたし、総集編も見ている。久しぶりなので、繰り返しでもOK。 柳沢吉保中心の忠臣蔵ものだが、石坂浩二が野心満々の柳沢吉保を演じていて、これはいい出来。大石内蔵助は…

同じ夢

作・演出 赤堀雅秋「同じ夢」、アステールプラザ中ホール、2016.3.8 世田谷区パブリックシアターの芝居。広島では2日公演だが、セットは非常によくできている。出演者は、光石研、麻生久美子、大森南朋、木下あかり、赤堀雅秋、田中哲司。 肉屋の一家と、近…

ドキュメント72時間 冬 津軽 100円の温泉で

「ドキュメント72時間」、「冬 津軽 100円の温泉で」、NHK総合、2016.3.4 津軽の100円温泉。時期が時期なので、雪の中。番台の人もいない無人の温泉。狭いが、昼間から混んでいる。建物はプレハブで安くあげている。もとは建設会社の保養施設。建設費がなけ…

真田丸 9話

「真田丸」9話、「駆引」 真田昌幸は、小県の国衆をまとめ、それから信濃、上野の国衆をまとめようとしているが、そりがあわない室賀氏が邪魔。信繁は、先週の春日氏謀殺が気に入らないので、中二病っぽいことを言っている。 結局室賀氏は、昌幸に従うが、父…

うっかり鉄道

能町みね子『おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道』メディアファクトリー、2010 この本を読むまでは能町みね子が鉄道ファンだとは知らなかった。鉄ヲタというのとはちょっと違うが、十分鉄だ。この本で回っているのは、鶴見線、京葉線、江ノ島電…

カルト村で生まれました。

高田かや『カルト村で生まれました。』文藝春秋、2016 コミックエッセイだが、著者はヤマギシ会の実顕地(作中では「村」と呼ばれている)で生まれ育った人。この本は主に著者が小学生時代のことを描いている。 ヤマギシ会については、批判的な立場からいく…

ちづかマップ 3

衿沢世衣子『ちづかマップ』3、小学館、2015 これが『ちづかマップ』の最新刊。ていうか、このマンガ、ほぼ季刊ペースだ。内容はかなり取材していないと描けないし、和歌山の取材は何日もかかるようなものなので、月刊でもたいへんだろう。このくらいゆっく…

びわ湖ホールプロデュース ワーグナー/さまよえるオランダ人

ワーグナー 「さまよえるオランダ人」 オランダ人 青山 貴 ダーラント 妻屋秀和 ゼンタ 橋爪ゆか エリック 福井 敬 マリー 小山由美 舵 手 清水徹太郎 ミヒャエル・ハンペ演出 沼尻竜典指揮、京都市交響楽団、二期会合唱団、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合…

ちづかマップ 2

衿沢世衣子『ちづかマップ』2、小学館、2013 地理マンガ、『ちづかマップ』、この巻も場所の選定がしぶい。 この2巻は、青梅、王子、麹町、紀州和歌山。 青梅の話は、鏝絵から始まって、漆喰の材料になる石灰石を青梅まで探しに行くというもの。青梅はさすが…

ちづかマップ 1

衿沢世衣子『ちづかマップ』1、小学館、2012 評判のよい作品なので、読んでみた。これは快著。 古地図好きの女子高生「ちづか」と、相方の男子高校生「三四郎」、ちづかの「おじいちゃん」が、古地図を頼りに、昔の風景と現在の情景を訪ね歩くおはなし。 日…

三びきのやぎのがらがらどん

マーシャ・ブラウン(絵)、瀬田貞二(訳)『三びきのやぎのがらがらどん』福音館書店、1965 縁があって読んでみたが、これって瀬田貞二の訳だった。しかもこの本、2002年で113刷というとんでもないロングセラー。元は北欧神話。 絵はうまくはないが力強い。…

さすらいの太陽 19話

「さすらいの太陽」19話、「遠い歌手への道」 前回黒人クラブで、喝采を得たのぞみ。翌日、それを見ていた江川は、のぞみに「これでぼくが求めていた新人歌手のレベルに達した。デビューさせる」と宣言。 のぞみは家に帰って、退院してきた父親、母親、弟妹…

輸送船入門

大内建二『輸送船入門 日英戦時輸送船ロジスティックスの戦い』光人社NF文庫、2003 第二次世界大戦時の、日本商船隊の記録。当然ながら、とにかく悲惨。 商船隊の主力となる高速船も、戦時標準船も、1942年以後はとにかく沈められるだけ。トラック島空襲とフ…